2018年10月18日木曜日

ポポーの実を食べた

客がいう「ポポー」を「ゴボウ」と勘違いした種屋さんの話を紹介しながら、「ポポーの名前を知ったからにはぜひ一度口にしたいものだが、こればかりはだれかの思いやりを待つしかない」と書いたら、さっそく、友人がポポーの実を持って来てくれた=写真。常磐の知人の家の庭にあるポポーが、台風24号の影響で落果した。そのお福分けだという。
見た目は、黄色いアケビ。香りは、かなり強い。9月15日に開かれたいわき地域学會の市民講座は、吉武利文会員(香りのデザイン研究所)が担当した。「香りの文化史」と題して話した。そのとき、試しに嗅いだ乳香を思い出した。

 ポポーは、春に腐肉臭のする紫色の花をつけ、秋に黄緑色の薄い外果皮をもつ果実をつける。完熟すると木から自然に落ちる。それから数日後、香りが強くなったときが食べごろだそうだ。果肉はやわらかく、甘い。外観がアケビ、種が柿に似るため「アケビガキ」とも呼ばれる、とネットの事典にあった。

何日か冷蔵庫に入れて“追塾(ついじゅく)”し、果皮が黒ずんできたところで、皮をはがしてがぶりとやった。確かにやわらかい。甘い。種は? これもいわれるように柿の実のかたちをしているが、それよりは大きくて厚い。

味の表現には迷う。真っ先に「ソフトクリーム」を連想した。味というよりは舌触り、これが最初に脳を刺激した。ネットには「マスクメロン」、あるいは「森のカスタードクリーム」といった比喩が並ぶ。

きのう(10月18日)もポポーのお福分けがあった。前のポポーと違って、緑がかっている。前は卵型、今度のは細長いムラサキアケビ型。大きさが違う。ポポーにもいろいろ種類があるらしい。手に取るとすでに熟しているのか、やわらかい。すぐ皮をむいて食べた。甘い。が、前のときよりはあっさりしている。追熟すればもっと濃い味になるのか、それともそういう味の品種なのか。

ポポーは見るのも食べるのも初めてだった。が、庭木としてはけっこう知られているらしい。カミサンの実家にも、昔、ポポーの木があったという。書けば、いつも「だれかの思いやり」が届くとは限らないが、来るときは来るものだと、うれしくなった。

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