2018年11月22日木曜日

スペインの阿部幸洋展

 スペインのラサロがフェイスブックに、現地で開かれている「阿部幸洋展 光(Luz)」の情報をアップした。同時に、ユーチューブに載った現地テレビ局(だと思う)のインタビュー映像=写真=を紹介した。
 阿部はいわき出身で、スペイン中部、ラ・マンチャ地方のトメジョソに住む。そこにアントニオ・ロペス・トーレス美術館がある。

同美術館で4年前、阿部の個展が開かれた。いわき市立美術館の佐々木吉晴館長がプライベートで個展を見に行った。彼によると、アントニオ・ロペス・ガルシア(1936~)というスペインの現代美術を代表する画家がいる。トーレスはその叔父さん。スペイン現代美術の世界で阿部が画家として評価されたからこその、現地での個展だった。

 ラサロは、阿部の奥方・故すみえさんがかわいがっていた近所の子で、35歳になった今は「アート&デザイン」の仕事をしている。「3D」で大きな倉庫のデザインなども手掛ける。すみえさんが亡くなって間もない2010年2月には阿部とともに来日し、わが家へも顔を出した。

 今度の個展も同美術館で開かれている。動画には、阿部のアトリエでの版画制作、展覧会の作品のほか、会場での阿部、ラサロへのインタビューが盛り込まれた。作品のタイトルのひとつがアップされた。「Tiempo 時」。スペイン語と日本語で表示されている。ラサロと2人で付けたのだろう。

ラサロはディズニーのアニメ映画で英語を学習した。日本語は、多少はすみえさんを介して親しんではいただろうが、ちゃんと学んだことはない。が、耳がいいので、8年前の滞日中にもどんどん日本語の語彙を増やした。あいさつ程度の文章は日本語でもできるようだ。

SNSのおかげで、トメジョソでの阿部の日常を垣間見ることができた。10月、いわき市のギャララリーいわき(泉ヶ丘)で阿部の新作展が開かれた。そのときのいわき民報の記事に、「来月、4年ぶりに開催するアントニオ・ロペス美術館の個展で飾る予定の作品も先行披露しており、……」とあった。

スペイン語はさっぱりでも、記事を念頭に置いて映像を見たので、それなりに様子がわかった。

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