2018年12月21日金曜日

いわき聖地観光講演会

あした(12月22日)は冬至。1年で一番昼が短く、夜が長い日だ。土いじりを始めて以来、太陽を中心にした自然の移り行きを意識するようになった。夏至を迎えては冬至に向かって短くなる昼を、冬至を迎えては夏至に向かって長くなる昼を思う。これから本格的にやってくる寒さも、「一陽来復」に支えられてやり過ごせる。
  その冬至に合わせたイベントが開かれる。いわき観光まちづくりビューローが主催する。きょうは午後6時から、市生涯学習プラザで「いわき聖地観光レイライン講演会」が開かれる=写真(チラシ)。あすは「冬至のご来光といわきの代表的な聖地を専門家と巡るバスツアー」が行われる。

講演会は二部構成だ。第一部は「閼伽井岳薬師と龍燈伝説」。いわき地域学會の夏井芳徳副代表幹事が話す。第二部は聖地研究家の内田一成さんが「『いわきに秘められた聖地とは。』~レイラインハンティングでその謎に迫る」と題して話す。

3年前の秋、同ビューローから声がかかって、内田さんとお会いした。「レイライン」という切り口でいわきの観光を読み解く新しい視点を学んだ。

講演会は聴いてみてのお楽しみ――ということにして、あしたのバスツアーのポイントはこれだろう。過去の拙ブログ(2015年12月23日付「冬至の夕日」)から抜粋・紹介してみる。
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 いわき観光まちづくりビューローの、2015年12月22日のフェイスブックから(文章は一部割愛、改行・連結などをした)――。
                
【レイラインプロジェクト始動】いわき市内に数多くある神社・仏閣、遺跡、神話や民話を新しい角度から見直し、それらを繋ぐ「ひとつのライン」で浮かび上がらせる新しいプロジェクトが始動しております。いわき市内にはどのようなかたちで結ばれたラインがあるのでしょうか? 今後、Facebookでご報告していきます! さて本日の調査報告について。

<調査:太陽の恵みをもたらす聖地>12月22日(火)は冬至。「冬至の日に昇る太陽の方向が各神社の参道を明るく照らし、太陽の恵みをもたらす聖地であるのか」を調査いたしました。

結果、本殿・鳥居・日の出の太陽を一直線に繋ぐ場所が、小名浜鹿島神社と子鍬倉神社の境内にある八坂神社で確認されました。他の調査した神社も若干のずれはあるものの、冬至の太陽の恵みをもたらす聖地として確認できるものと考えられます――。

「証拠写真」が何枚かアップされていた。未明、ビューローのスタッフが手分けして各地に飛び、カメラを構えて日の出を待ったのだろう。

 レイラインは英語の古語で「光の道」という意味だとか。夏至や冬至、春分・秋分といった1年の節目の日の太陽の光によって聖地が結ばれる現象・配置をさす。これに着目し、新たな観光につなげようという動きがいわきでも始まった。
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 あすのバスツアーでは、早朝6時、市石炭・化石館第2駐車場に集合し、小名浜鹿島神社~住吉神社~金刀比羅神社~温泉神社を巡る。小名浜鹿島神社では、鳥居の真ん中から昇ってくる朝日=「冬至のご来光」を拝む。天気予報は「晴れのち時々曇り」。参加者は「光の道」を体感して感動に打ち震えるにちがいない。

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