2018年12月19日水曜日

DASH島のエリマキツチグリ

 日曜日(12月16日)、夜。「笑点」「西郷どん」(BSプレミアム)に続いて、「ザ!鉄腕!DASH‼」を見ると、冒頭から<DASH島>の野生キノコを取り上げていた。島の森でアラゲキクラゲとウスヒラタケを採り、塩味のスープにして片栗粉でとろみをつけた。TOKIOの城島・国分クンが恐るおそる、その「中華風キノコ汁」を口にする――。
うまい!となるのは、わかっている。アラゲキクラゲもウスヒラタケも食菌だから。私も原発震災前はこのキノコをよく採った。

 ほかに、スエヒロタケとエリマキツチグリ=写真上=が登場した。図鑑を頼りに食毒をチェックする。食材としては、スエヒロタケは不適、どころか人間の肺に寄生して悪いことをする。エリマキツチグリも不明だから、食材にはしなかった。

11月下旬、たまたま拙ブログにこの番組の制作会社から連絡が入った。メールで二度やりとりをした。

用件はこうだった。放送で使うエリマキツチグリ(幼菌)の断面写真をネットで探していたところ、私のブログ(2017年9月14日「マメダンゴ観察記」)に載っている写真を発見した。写真の元データを提供してもらえないか。使用できる場合は、写真の加工は可能か、クレジットはどう表記すればいいか、料金は……。

「福島DASH村」は阿武隈高地のわがふるさとの近くにある。残念ながら原発事故の影響を受けて、そこでの番組づくりは中断している。番組が始まったころ、私も夏井川渓谷の隠居で野菜づくりを始めたばかりだった。向こうとこちらと手探りで土いじりをする、という親近感があった。大好きな番組だ。

で、おおむねこう返信する。①私の写真はツチグリであって、エリマキツチグリではない②それでも使うとすれば、エリマキツチグリとは別種のツチグリであることを表記する③データの加工はかまわない④使用料は要らない、番組を続けていることへの一福島県民としてのお礼の意味で――。

それからしばらく音沙汰がなかった。放送直前の金曜日(12月13日)、メールが入る。ツチグリはエリマキツチグリとは別物なので使用を見送る、とあった。最初から別物だと言っておいたのだから、まあ妥当な結論だ。

で、あとは実際の番組を見る。制作会社のスタッフの執念だろう、エリマキツチグリの幼菌断面写真が使われていた=写真下。「提供:糟谷大河」とあった。ネットで検索したら、植物寄生菌学を専攻した千葉科学大講師の若い菌類学者だった。おー、こういう人がいるのか。若い人の名前をしっかり頭に刻んだ。
 同時に、「ザ!鉄腕!DASH‼」の番組づくりの一端を垣間見ることができて、より親近感が増した。

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