2019年1月9日水曜日

立体駐車場で逆走車に遭遇

 人が帰って来る年末年始だったからか。それとも高齢者だけでなく、若い世代にも「自分がルール」の人間が増えたからか。街のスーパーに併設されている立体駐車場に入ると、上から車が下りて来た。うわっ、逆走車だ! とっさに「×(バツ)」のサインの代わりに手を振った。
 下からはもう後続車が来ている。バックで坂を上るよりは下る方が楽でも、こちらがバックするいわれはない。ルールに従って逆走車に戻ってもらった。県外ナンバーで、40代半ばと思われる女性が運転していた=写真。

 自動車道での逆走事故はときどきニュースになる。公道でも逆走事故がおきる(私も一方通行の標識を見落とす「うっかり」がないわけではない。しかし、「うっかり」にさえ気づかなくなったらどうしよう)。

 少子・高齢社会になって、至るところに“差し障り”が生じている。地域の行事、たとえば市民体育祭は、人口が右肩上がりの時代に始まり、右肩下がりの今もそのまま同じプログラムで実施している。リレーは花形種目だが、そのリレーに出る小・中学生を確保することが難しくなってきた。

 高齢世代はどうか。やはり、車の運転の問題が地域でも日常化している。毎週日曜日、夏井川渓谷の隠居へ出かける。渓谷の道路は、センターラインが引けないほど狭い。カーブでたびたび対向車とぶつかりそうになる。相手は、ほとんどがシルバー世代だ。左側走行はわかっていても、どういうわけか道路の真ん中を走って来る。右カーブでは対向車線に食い込んで曲がる。

 いわき駅前のラトブ地下駐車場でも、逆走問題が起きているらしい。地上へ出る上り専用の斜面を下りる車がある。「進入禁止」の立て看がもうけられた。あるときは、若いドライバーが上り専用の斜面を下りて来るのを目撃した。逆走は高齢者だけの専売特許ではない。

“自衛”が大切になる。交差点で先行車のあとに止まったとする。直進か右左折かは走り出すまでわからない。右左折しながら方向指示器を作動させる車があるからだ。合図の遅い車がある――と思い定めて、一呼吸おいてから発進する。

怒らず、競わず、いらつかず――きょうも、この三つを唱えて運転するようにと、自分に言い聞かせる。

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