2019年10月10日木曜日

秋の森のキノコたち

ヒガンバナの赤からセイタカアワダチソウの黄へ――川の堤防も秋色を変えつつある。月曜日(10月7日)には猪苗代湖にハクチョウの第一陣が飛来した。去年(2018年)より2日早い。すると浜通りの南端、いわき市の夏井川にやって来るのは来週後半、17日前後か。森ではキノコの舞踏会もにぎやかなことだろう。
近所のコンビニくらいはともかく、散歩は自粛するようにと、ドクターから言われている。それもあって、ここしばらく森へ入ったことはない。堤防は街へ行くときか、帰りに車で通る。ハクチョウが来たからにはカウントダウンが始まった。行きも帰りも堤防を利用する。

車が入れる山なら、ときどき出かける。去年(2018年)はそれで幸運にもアカイカタケという熱帯性の超珍菌に出合った。

6日の日曜日午後、夏井川渓谷の隠居で土いじりをした。合間に庭の観察をする。チェックポイントがある。庭の木に生えたアミヒラタケ=写真上1=が大きくなっている。同じ木の別の枝にはウスヒラタケが=写真下1。地面にはツチグリ幼菌。外皮が茶色から黒みを増し、ひびが入ってきた。
 対岸の森はどうか。真正面の「木守の滝」までの間でも、いろいろキノコが出ているのではないか。

木守の滝からさらに本流の夏井川に沿って奥へ行くと、もっとたくさんのキノコが見られる。キノコに出合ったら、もっと先、もっと先と、とめどがなくなる。木守の滝までと決めて、久しぶりに電力のつり橋を渡った。歩いた距離は、自宅から近所のコンビニへ行くのとそう変わらない。散歩のうちには入らないだろう。
滝の直下だから湿度はそれなりにある。倒木にいっぱいサルノコシカケの仲間が出ている。ムキタケ、あるいはツキヨタケを思わせるキノコもある=写真上2。別の倒木にはイヌセンボンタケ=写真下2。
 なにも斜面を上り下りする必要はない。平坦な小道を行き来するだけで“キノコ撮り”ができる。前に撮ったキノコでも、撮り方を変えてみる。
庭のキノコ、木守の滝のキノコ、それだけで十分だ。隠居からわが家への帰りは、国道399号を介して二ツ箭山腹の広域農道と接続する林道を利用した。道端の倒木の表面が白っぽいもので覆われていた=写真上3。前回通ったときには全く気づかなかった。ウスヒラタケだろう。震災前なら心躍らせながら採ったものだが、今は“写真素材”でしかない。

台風19号が近づいている。千葉県に大きな被害をもたらした15号とほぼ同じコースをたどりそうだという。あした(10月11日)から福島県も天気が崩れる。その前に、残った三春ネギの種をまかねば――。きょうは回覧資料を配ったあと、隠居へ出かける。県道ではなく広域農道経由で行く。林道のウスヒラタケをチェックする。大きくなっているか、それとも採られてなくなっているか。

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