2019年10月12日土曜日

台風前の買い出し

 台風19号は、きょう(10月12日)午前5時現在、八丈島南西約330キロの海上にある。いわきは曇天。風はまだ時折、かすかに茶の間のガラス戸を鳴らすていどだ。台風の前の静けさか。けさ、万一の停電に備えてケータイとカメラのバッテリーを充電し、晩酌用のポットに水を入れた。
 きのうは台風19号に尻をたたかれるようにして動き回った。道の駅よつくら港で梨の「新高(にいたか)」を売っている。フェイスブックで知ったカミサンが「食べたい、買いに行こう」という。台風で天気が荒れたら外出もままならない。開店時間の朝9時に間に合うように出かけた。新高のほかに、キャベツ、でかナメコ、川内村製の赤い梅干しなどを買った。

道の駅周辺にはココスヤシが植わってある。黄色い実がなっていることを、やはりフィエスブックで知った。国道6号側の駐車場芝生にある1本の根元に、いっぱい実が落ちている=写真上。見た目は黄色いミニトマトだ=写真下。顔を近づけると、甘い香りがする。食べられるそうだ。初めてヤシ科の果実を見た。
買い出しから戻ると、すぐ図書館へ。ノーベル文学賞を受賞したオルガ・トカルチュク(ポーランド)の『昼の家、夜の家』、ペーター・ハントケの『こどもの物語』を借りた。ニュースになるまで2人を知らなかった。図書館のホームページで「貸出中」でないことを確認して出かけた。

行きも帰りも夏井川の堤防を利用する。猪苗代湖にハクチョウが飛来してから7~10日くらいたつと、福島県の南端、いわき市の夏井川や鮫川に第一陣がやって来る。わざわざウオッチングするわけではないが、ふだん利用している堤防を行き来していれば、初飛来が何日かがわかる。姿をみせるのは来週後半か。

午後は、カミサンが歯医者へ行くので、アッシー君を務めた。その帰り、街のスーパーで食料品を買った。私は晩酌のつまみを選んだ。これも台風前の買い出しのようなものだ。

帰宅すると、せがれから連絡が入った。下の孫(小4)のサッカー練習は予定通りだという。車で送っていく。国道6号は夕方4時半だというのに、ラッシュアワーに近い状態だった。終業時間を早める事業所が多かったか。

別のサッカークラブに通っている上の孫(小6)の方は休みになった。13日に予定されていたいわき地区秋季陸上競技選手権大会2日目は翌14日に順延されたという。80メートルハードルに出場する。3連休最後の体育の日なら、ゆっくり観戦できる。

車で出たり入ったりすること4回。最後は、軒下の鉢や空き箱を地面に置いたり、隅に片付けたりして、暴風に吹き飛ばされないようにする。別の鉢はひもで柱にくくりつけた。それでも、折れたり割れたりするものが出てくるかもしれない。

そうこうしているうちに、市役所から電話がかかってきた。避難所開設の案内だった。地元の平六小は避難所には入っていない。隣の草野小も、今回は避難所からはずされた。浸水の恐れがある、というのが理由だった。高台の平二中の体育館が最寄りの避難所になる。住民から問い合わせがあったら伝える、ということで電話を切った。しかし、平二中まではだいぶ遠い。

ハザードマップで浸水レベルを確かめる。夏井川の堤防が決壊するとしたら、国道399号(旧国道6号)沿いの動物病院付近、流れが右にカーブしているところか。国道はところどころ、「第二の堤防」のようになっている。が、そこはじかに「第一の堤防」と接している。

いや、常磐線の線路側に排水路を兼ねた三夜川がある。こちらの方も危ない。夏井川と三夜川にはさまれた住宅密集地だ。それぞれに避難先を考えておく必要がある。3階ないし4階建ての県営住宅は、それ自体、万一の避難所になる。そういう発想も必要だろう。

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