2019年11月8日金曜日

台風19号㉖ギャラリー「木もれび」へ

 きのう(11月7日)の午後遅く、街で用事をすませると夕食まで少し時間があった。西日が山に沈みかけるころ、好間川上流の山里、好間町榊小屋のギャラリー「木もれび」を訪ねた。閉廊時間の4時をちょっと過ぎていたが、「どうぞ、どうぞ」と迎えてくれた。
 画家でいわきキノコ同好会長の冨田武子さんが、同日から小品展を開いている(11日まで)=写真上1。冨田さんとはキノコ同好会で一緒だ。それだけではない。夕刊・いわき民報に月初めの月曜日、同じ欄に隣り合わせで連載を持っている。冨田さんは「いのちを描く」と題してボタニカルアートを文章付きで、私は「あぶくま、星の降る庭」と題して写真付きで阿武隈高地の山里のあれこれを紹介している。

好間川は夏井川の支流のひとつ。流域は本流の小川・平窪と同様、同じ支流の新川流域とともに台風19号の水害に見舞われた。好間川上流の榊小屋地区も下流部同様、浸水・冠水・土砂流出などの被害が出た。
「木もれび」は、建物が床上浸水に遭い、広い庭がえぐられたという。惨状を伝える写真があった=写真上2。とりあえず自前で県道小名浜小野線からの進入路を直し、庭には土砂を入れた。それで小品展を開催できるようになった。同じ榊小屋で「木もれび」よりは少し上流に住む、画家峰丘(私と同じいわき地域学會に所属)の住まいも、母屋は大丈夫だったが燻製小屋などが流された。夏井川水系の水害は広範囲に及ぶ。

「木もれび」のオーナー夫妻は私と同じ平地の旧神谷村に住む。フェイスブックで冨田さんの小品展開催を知ったので、初日の夕方近く、思い立って作品鑑賞と水害見舞いを兼ねて出かけたのだった。
冨田さんは油彩とボタニカルアート(水彩)を15点ずつ展示した。ボタニカルアートはいわき民報に連載したものから選んで展示している。紙面ではモノクロだが、現物は見事なカラーだ。原画はやはりすばらしい。一番大きな100号の油絵「残像――秋」=写真上3=には、1本の木と緑の葉、赤い実を中心に、アケビの実、キノコ、枯れ葉、オニヤンマなどが配されている。子ども時代の「残像」だろう。
「木もれび」は冬には閉廊する。「あと二つ展示会が残っている。それが終わったら、床下から復旧工事を進める」という。ギャラリー・庭・好間川といった配置は変わらないが、庭のへりにあった灌木はきれいに流されていた。川の流れがじかに見える=写真上4。近くの家も被害に遭ったという。

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