2021年1月9日土曜日

検索欄の利用を教わる

        
 いわき市立図書館のホームページに「郷土資料のページ」がある。そのなかの「新聞」コーナーがおかしい。年末に見たら、「いわき民報(昭和21年~昭和56年)」と「常磐毎日新聞(昭和27年~昭和43年)が「工事中」になっていた。それが今は消えている。いわきの戦後の歴史や文化状況に興味・関心のある人間は、調べものができなくてストレスが高じている――。

おととい(17)のブログに書いたら、匿名さんからコメントが入った。「郷土資料のページの検索欄で“紙名 昭和28”(数字は半角英数)などと検索するといわき民報、常磐毎日新聞の消えたページを検索できるようです」。ありがたい。たまたまきのう18日)、ブログのコメント欄をチェックしてわかった。

さっそく試してみる。「いわき民報昭和241月」と入力すると、「キーワードにヒットするページがございませんでした(以下略)」。おかしい。「いわき民報」と「昭和24年」の間を全角空けにしたり、「昭和241月」の「1月」を取ったりしたが、やはり同じ表示になる。

ブログのコメントにあった数字の半角入力を思い出して、「いわき民報」と「昭和24年」の間を半角空けにし、さらに「昭和241月」を「昭和24年」だけにして検索すると、やっと同年のいわき民報にたどり着いた=写真。こんなウラワザがあったのか!

「郷土資料のページ」ができて以来、画面上部の検索欄は使ったことがない。使う必要もなかった。一覧画面で新聞名をクリックすれば、必要な紙面に“直行”できた。

私のようなデジタル機器に弱い人間は応用がきかない。最初の「大窓」=一覧画面から2紙が消えたらそれっきり。そもそも、消えた新聞を「大窓」の上の「小窓」=検索欄から探してみよう、という発想は生まれない。ましてや、初めて一覧画面を訪れた人間には、いわき民報と常磐毎日新聞は存在しないも同じ。いわきの現代史を考える上で、この2紙が最も重要なのに、だ。

ブログと連動したフェイスブックには、同じように「郷土資料のページ」のいわき民報を利用している若い知り合い2人から、「わたしも調べ物をしたくて久しぶりに使おうとしたら、おやっ?と思っていました」「これは参りました」というコメントが寄せられた。このウラワザを知っている人間はどのくらいいるのだろう。

検索欄から入る方法があるなら、「ある」となぜアナウンスしないのか。利用者には説明のないのが一番困る。この不親切さ、あいまいさがどこを向いて仕事をしているのか、という疑問・不信につながる。

 総合図書館には計画以前の構想段階から市民としてかかわってきた。めぐりめぐって駅前再開発ビルへの入居が決まり、平成19(2007)年1025日にオープンした。前日に、実質的に会社を辞めた。それもあって、オープン初日から図書館通いを続けて14年目になる。「自分の書斎代わり」という愛着があるからこそ、つい文句がきつくなったかもしれない。

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