平七夕は雨に縁がある。とはいえ、8月6日はやはりきつかった。5日のような「べらぼうな暑さ」ではなかったが、室温は30度を超えた。朝から茶の間で扇風機をかけて文章読みの「仕事」を続けた。
庭に面したガラス戸も玄関も、ほかの部屋の窓もすべて開けっぱなしにしている。庭の虫たちからみると、茶の間は庭の延長でしかない。
庭の柿の木のセミは、今年(2025年)は鳴き出すのが遅かった。音も例年よりはかぼそい。酷暑が影響しているのだろうか。
この時期になると、庭から茶の間に飛び込んで来るセミがいる。この夏はしかし、まだ現れない。代わりにアオスジアゲハがやって来た。
茶の間をヒラヒラ飛び回っていたかと思うと、床の間の小さな仏壇に止まった=写真上1。
アオスジアゲハは、庭のイボタノキの花が満開になる5月下旬、吸密に現れる。が、今年は姿を見なかった。
黒い翅(はね)に、縦に貫くように青緑色の筋が入っている。この模様に引かれて毎年、庭に現れるのを待つ。「遅いなぁ、遅いなぁ」。そう思っていたところへやっと現れたのだった。
いわきでは普通のアゲハと思っていたが、南方起源のチョウである。地球温暖化の影響で北上を続けているのだとか。
その2日前の8月4日。座卓で資料の整理をしていると、パソコンのそばに体長2センチほどの小さなカマキリが来て止まった=写真上2。
庭から飛び込んできたのだろうが、なにかの拍子に潰してしまわないとも限らない。ここはそーっと玄関前の鉢植えに引っ越し願った。
名前の知らない蛾もよく座卓に現れる。その都度写真に撮るのだが、種の同定が難しい。しかし、翅(はね)の色とデザインには引かれる。
同じ「さくらネコ」のゴンは、玄関前に置いた石うすの上で休んでいる。あちこち探して見つけた石のひんやりスポットなのだろう。
仏壇のアオスジアゲハの話に戻る。そこで休むこと1時間半。アオスジはまた茶の間をヒラヒラ飛び回ったあと、玄関から庭へ出ていった。
虫であれ、ネコであれ、この暑さにはげんなりしている。おまえさんたちも大変だな。そんな思いもわく異常な暑さだ。(この文章をアップした8日、今度はスズメバチがやって来た。これだけは困る)
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