2014年6月2日月曜日

大あわての朝

 いわき市平の神谷(かべや)地区対抗球技大会がきのう(6月1日)、昌平中・高のグラウンドと体育館を借りて行われた。男性はソフトボール、女性はバレーボール=写真=で熱戦を繰り広げた。

 神谷(旧神谷村)には8行政区がある。今回は上神谷が男女とも初めて優勝した。41回を数える大会でアベックでの初優勝は初めてだという。

 朝6時半。あらかじめ割り振られた各行政区の役員や青年会員などが神谷公民館に集合し、テーブルやいす、テントを軽トラに積みこんだあと、会場へ移動してテント設営などに汗を流した。

 準備はととのった、あとは8時からの開会式を待つばかり――という段になって、昨年準優勝のバレーのトロフィーを忘れてきたことに気づいた。なんとなく胸が騒いだので、チームの監督に聞くと持参していないという。監督も胸が騒いでいたのだ。原因はわかっている。バレーのお母さんたちにまかせきりにし、最後の確認を怠ったのだ。

 それから大あわての朝に変わった。時間がない。が、このままでは恥をさらすことになる。区の役員さんに連絡し、トロフィーは毎年反省会を開く集会所に置いてあるのではないかというので、車を飛ばした。カギを借り、部屋に入ると、床の間にトロフィーが飾ってあった。時計を見ると7時55分を過ぎていた。とんぼ返りをした。
 
 開会式が始まっていた。開式のことば、会長あいさつが終わり、来賓祝辞が行われるところだった。すました顔をして列に加わり、来賓2人の祝辞を聞きながら息をととのえていると、優勝・準優勝トロフィー返還に移った。雲ひとつない青空。心まで一瞬あおざめ、頭がからっぽになったが、滑り込みセーフだった。

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