ホルムズ海峡の「封鎖」だ、「逆封鎖」だなどとだれかが言ってニュースになる。そのつど庶民の暮らしが翻弄される。
アメリカとイスラエルが仕掛けたイラン戦争で原油が高騰し、ガソリンや灯油のみならず、石油由来の製品の高騰・不足を招いている。少なくとも、そうなるのではないかという不安が広がっている。
その一つが「容プラ」(容器包装プラスチック)だ。わが家では台所にごみ袋を2つ用意し、家から出る燃やすごみと容プラを分けている。
燃やすごみは週に2回、容プラは1回、収集車が来て回収する。容プラはさまざまなものに使われている。それもあってごみ袋はすぐいっぱいになる=写真。市の細かい定めを読むだけでも、家庭にはいかに容プラがあふれているかがわかる。
各種トレイ、コンビニ弁当の容器、ゼリーやプリンのカップ、薬のシート、外装フィルム、レジ袋、ペットボトルのラベル、菓子袋、シャンプーやチューブ、食用油・調味料などの容器のほか、発泡スチロール梱包材、ネット、緩衝材も該当する。
さらに近年は「製プラ」(製品プラスチック)のボールとバケツも併せて回収するようになった。
現在のごみ出しルールの原形ができたのはざっと45年前。「ごみ戦争」宣言に始まり、有識者らによる協議会の提言、モデル地区の選定、事前の住民説明会を経て、新ルールに切り替わった。
容プラの回収は平成14(2002)年に始まった。当初は2週間に1回だったが、あまりの量の多さに、5年後には週1回に切り替わった。想定を超える容プラが家庭に浸透していたのである。
3月18日付の拙ブログにこんなことを書いた。アメリカとイスラエルのイラン空爆がホルムズ海峡封鎖を招き、原油が急騰した。するとたちまち、ガソリンと灯油が高騰した。
いやでも思い出すのは昭和48(1973)年の「オイルショック」である。オイルショックを機に、いわきがどうなったか。市民の生活、企業の活動に大きな影響が出た。今回もまた混乱が続くのではないか。
庶民としては、海を漂流するマイクロプラスチックを少しでも減らすために、容プラ・製プラを野外に放置しない、空き袋などを見つけたら回収する、といったことを心がけてはいるが、今回はさらにもう一つ、これらの高騰・不足が懸念される事態になった。
消費生活の現場だけではない。建材をはじめ、さまざまな業種に海峡封鎖の影響が及ぶ。
刺し身でいえば、行きつけの店があったときにはマイ皿を持って行った。容プラのトレイがそれで1つは減る。閉店した今はマイ皿を持って行く魚屋が決まらない。
刺し身のトレイはほんの一例だが、戦争は当事国だけでなく、地球上すべての庶民の暮らしを直撃する。
戦争の悪影響をどこかの指導者はわかっているのだろうか。そこに思いが至らないとすれば、そのこと自体が心配になる。