2026年6月11日木曜日

イノシシの破壊力

                               
   ぐずついた天気が続く。関東・甲信地方は梅雨に入ったが、東北南部はまだだ。いわきは北関東と同じ気象環境だが、東北南部なのでいわきだけ梅雨入りというわけにはいかないのだろう。

 日曜日(6月7日)は地区の球技大会が開かれた。月曜日は医療センターで定期検査を受けた。それで夏井川渓谷の隠居へ行くのは火曜日にずれ込んだ。

 未明からパラついていた小雨が一服した午前10時ごろ、思い立って出かけた。カミサンも同行した。

 四倉や平(荒田目=あっため)、小川(柴原)でクマが目撃されたばかりだ。渓谷に現われても不思議ではない。そのことをまず思い浮かべた。

私はまだ目撃したことはないが、渓谷で最大の動物といえばイノシシだ。この大物は常時、出没しているというわけではない。

磐越東線の江田駅から隠居のある牛小川までの田んぼや畑には、電気柵やトタン板が張られている。イノシシ対策だ。

隠居の庭にも現れる。地面がほじくり返され、土がむき出しになっているのでわかる。拙ブログによればこんな感じだ。

 今から18年前(2008年6月)――。畑のへりのやぶが、トラ刈りをされたようにむきだしになっていた。そこだけ土砂降りの雨が土を洗い流し、あるいは重機で表土をはがしたようになっていた。

近所の畑を見ると、山側のジャガイモ畑に今までなかったネットが張られてあった。イノシシが出たばかりということだった。

イノシシの吻(ふん)は非常に強い。6070キロくらいの石は簡単に動かす。その吻でラッセルするのだから、たまったものではない。菜園の野菜は被害がなかったから、目当ては土中のミミズだろう。

9年前(2017年5月)――。隠居の下の庭は放置するとヨシ原になる。夏には2メートルほどに生長したヨシで覆われる。ある日、その一角が畳2枚分くらいほじくり返されていた。

頑丈な吻で土を掘り、石を飛ばしてミミズをあさったようだ。ヨシの地下茎が切断されてむき出しになっていた。

イノシシは、複数の群れが同じ地域を利用しているらしい。寿命は長くて10年というから、代替わりをしながら山里を転々としているのだろう。

7年前(2019年12月)――。隠居の隣、電力会社の社宅跡にそびえるモミの木のそばの土手が、およそ幅3メートル、長さ20メートルにわたってほじくり返されていた。

ここまでやるのはイノシシしかいない。しかも1頭や2頭ではない、群れをなして斜面をラッセルしたのではないか。あらためてイノシシの破壊力のすごさに仰天した。

 今年(2026年)もまた上下の庭にラッセル痕ができた=写真。どうせなら下の庭をすべてラッセルしてほしいものだ。そうすれば、クマが隠れる草むらはなくなる。

 イノシシは、ネギには手を出さない。下の庭をきれいにしてくれるなら、クマ除けになる。その意味では「どうぞ、どうぞ」である。

2026年6月10日水曜日

キジの雄が目前に

                               
   夕方、自宅へ戻るのに平・山崎で県道から夏井川の堤防(右岸側)に出た。六十枚橋まで行って、また反対側の堤防に折れ、夕日に向かって車を進める。

 橋までもうすぐというところで、前方にちょっと大きな鳥がいた。減速して接近すると、キジの雄だった。

 マチからの帰り、やはり夏井川の堤防(左岸側)を利用する。2カ月に1回はキジの雄に遭遇する。

左岸のキジは警戒心が強い。車を見るとすぐ土手の草むらに移動して姿を隠す。シャッターチャンスがあっても、堤防の天端からは遠い。望遠レンズがない。撮ればボケブレになる。

それに比べると、今度の雄は車を見ても動じない。どころか、近づいてくる。車を止める。カミサンがパシャパシャやる=写真。最後は車のそばまで寄って来て、運転席側の草むらに消えた。

僥倖である。前からも、後ろからも車は来ない。キジが姿を消すまで、じっくり動きを観察することができた。

この河川敷にはキジの雄が何羽いるのか。つまりは縄張りが何カ所あるのか、推測したことがある。もう18年も前のことだ。そのブログを抜粋・再掲する。

――朝晩、この堤防(左岸側)を散歩していたころ、初夏に雄のキジがよく鳴いた。1羽や2羽ではきかない。

1羽が鳴くと、必ず少し離れたところで別の1羽が鳴く。それが下流の方まで延々と続く。

肉眼では黒い粒でしかないキジも、双眼鏡で見ると、赤い肉だれと気品のある緑黒色の体がよく分かる。

対岸ばかりでなく、こちら側に来ているときもあるから、川の両岸が同じ雄の縄張りとみてよい。

ある朝6時ごろ、いつものように堤防の上を歩いていると、右岸の3カ所からキジの鳴き声が聞こえた。音源を探ると1羽は畑の真ん中に、ほかの2羽はそれぞれ離れて河川敷の砂地に近い草むらにいる。肉眼でもはっきり見える。

3羽の距離を歩いて測った。AキジとBキジの間は240歩(一歩90センチとして216メートル)、BキジとCキジの間は100歩(同じく90メートル)である。真ん中のBキジの縄張りは、中間で線引きをすると108メートル+45メートル=153メートルになる。

少し余裕をもたせて200メートルごとに縄張りがあるとすると、現にその程度の間隔で「ケーン、ケーン」と鳴いているのだが、雄のキジは1キロメートルに5羽、河口まで4キロメートルとして20羽がそれぞれ縄張りを持っていることになる。

もう少し狭めて150メートルごとにオスがいるとすると、26羽強だ。これはいくらなんでも多いか――

「令和元年東日本台風」のあと、河川敷の立木の伐採と土砂除去が行われた。畑はなくなった。キジも一時姿を消した。それが少しずつ戻りつつある。メスが子どもを連れて歩いているのも目撃した。

おもしろいことに、キジはやはり「非日常」である。キジに出合うと、気持ちがクシャクシャしていてもすぐ晴れる。不思議なものである。鳥には人を癒す力がある。

2026年6月9日火曜日

クマ対策

                               
   5月24日は山田町。6月は、3日四倉町、4日荒田目(あっため=平)、5日にまた四倉町。そして今度は小川町の柴原だ。8日午前10時ごろ、画像から柴原にツキノワグマに現れたことが確認された。

二ツ箭山麓の柴腹も含めて、いずれもいわきの平野部といってよい。南だから、北だから、なんてことはもう言っていられない。どこにでも出る。そう覚悟した方がよさそうだ。 

平藤間の直売所へ野菜を買いに行くのに、必ず荒田目を通る。その荒田目の田んぼで朝、クマらしい動物(断定はされていない)が目撃された。

夏井川を軸にすれば、六十枚橋のこちら側(左岸)がわが家のある中神谷(平)~下神谷、橋を渡った対岸(右岸)が山崎(平)~荒田目だ。

夏井川はこの時期、田んぼに水を取られて中洲がいっぱいできている。クマは泳げるし、簡単に夏井川を横切ることができるだろう。神谷に現れても不思議ではない。

神谷の北東にある四倉でのクマ出現には驚いた。近い。それ以上に近いのが、すぐ対岸の目撃情報だ。

5日、直売所の行き帰りに荒田目を通った=写真上1。道路沿いに建物が密集し、周りを田畑が囲んでいる。近くに夏井小学校がある。

かすむようにして見えるのは閼伽井嶽~水石山だ。阿武隈の山々からは遠く離れた、どちらかというと海に近い集落である。

7日には神谷地区の球技大会が開かれた。朝7時、荷物を運ぶために公民館へ行くと、玄関に紙が張ってあった=写真上2。「熊対策のため/手動です」。そばには同じ文字を記した立て看も。

公民館の玄関のドアは自動だから、クマが現れたらすぐ開いて、中に入られてしまう。それを防ぐためにドアの開閉を手動に切り替えた、というわけだ。

別のところでその話をすると、四倉にあるホームセンターもそうだという。「ドアの前に立っても開かない、おかしいなと思ったら、手動になっていた」

福島市の工場建物に入り込んだクマは、水道の蛇口をひねって水を飲み、窓のカギを開けて逃走した。クマは知能が高い。やはり自衛策は必要だろう。

クマが生息していないのだから、クマに出合うことも、クマを恐れることもなかった。が、こう目撃情報が増えると、ヒトゴトではない。

球技大会は石森山の中腹にある昌平中学・高校のグラウンド(ソフトボール)と体育館(バレーボール)で行われた。周りは森である。ひょいと黒い生き物が現れないか。時折、そんな心配がよぎった。

四倉町のある店では、お客さんが鈴の音を鳴らしながら入店した。腰に「クマ鈴」を付けていたという。マチの中でも自衛が必要になったようだ。

2026年6月8日月曜日

ユウゲショウ

                                           
   ユウゲショウ。漢字では「夕化粧」と書く。帰化植物である。この花を最初に見たのは7年前。わが家の前の道路の縁に咲いていた。それを取り上げたブログ(2019年8月13日付)がある。一部を抜粋して再掲する。

――月曜日の早朝6時前、ごみネットを出すと、車道の縁石の隅にピンクの小さな花(直径1センチ強)が咲いていた。初めて見る花だ。歩道側、アスファルトの切れ目にも同じ花が咲いている。

車道側の縁石には砂が少し溜まっているだけだ。植物にとっては苛酷な環境だ。大きく育つ草は、とてもじゃないが根を張れない。水分だって十分取れない。そんなところに、丈の低く小さな草が根づいた。

「夏 赤い花」で検索すると、それらしい花の写真に出合った。「ユーゲショウ」という名が付いていた。

国立環境研究所の「侵入生物データベース」などによると、北米南部~南米原産で、明治時代に移入した。市街地・路傍・堤防などに生息し、昼から夜にかけて開花する。

データベースの地図は、関東以西が赤く染まっている。東北は無印だが、いわきではすでに生息している。

「侵入マップ」が北へと赤くなりつつある? 「かわいい花だね」と、喜んでばかりはいられない――。

 この花が夏井川渓谷の隠居の庭にも咲いていた=写真上1。5月下旬に気づいた。隠居には30年以上通っているが、ユウゲショウが庭に現れたのは初めてだ。いわき市内でも生息範囲を広げているのだろう。

 では、平地のわが家の周辺はどうか。前に咲いていたごみ集積所では、カミサンがときどき草をむしる。

それでユウゲショウは消えた(そう思っていたが、およそ10日後にチェックすると、ちゃんと花が咲いていた)。

南隣の故義弟の家までの砂利道はどうか。思い立って見たら、車のわだちの間の草地に、しおれたような、これから開花するような、なんともわからない形の花があった=写真上2。

ちゃんと4弁の花を咲かせているものもある。翌朝また見たが、しおれか、つぼみかは判断できなかった。

 ではと、次の日も観察し、それでもわからないので翌日また観察した。それでやっと、しおれらしいことがわかった。

 ついでに近所の道端や花壇なども見て回る。毎朝通っている接骨院では、花壇にこの花が群れ咲いていた。

環境研究所の地図は7年前と同じままだ。本州中部~西日本が赤く、琉球列島と東北・北海道は白い。

東北の南端であるいわき市ではすでに侵入し、平地から山地へと分布範囲を拡大中だ。私の頭の中では、いわきの地図はもう赤く染まっている。

2026年6月6日土曜日

点検商法

                              
   近所に住む知り合いから電話がかかってきた。分電盤がどうの、クーリングオフがどうの、という。

話が見えない。が、「点検商法」にひっかかったのではないか。どうもそんな感じがする。書類と資料を持ってすぐ来るように伝える。

 図星だった。分電盤の交換を主にした工事契約書の写しをみると、金額が17万円余となっている。この数字だけで「やられた」と思った。

 知り合いは高齢で、独り暮らしだ。「分電盤の点検に来た」というので、信じて家の中に入れたら、「分電盤を交換しないといけない」と言われた。で、そのまま工事の契約書にサインをしたという。

が、日を追って釈然としない気持ちが募った。クーリングオフのための書類を見ても、字が小さくてさっぱりわからない。とうとう頭が混乱してわが家に電話をかけてきた、というわけだ。

とにかく、すぐにクーリングオフの手続きを取る必要がある。まずは、知り合いに代わってカミサンがいわき市の消費生活センターに電話を入れ、状況を説明する。

すると、いわき市内では分電盤の点検商法が急増していることがわかった。やっぱり。まちがいない。知り合いもこの点検商法に引っかかったのだ。

はがきでのクーリングオフの仕方を教わった。すぐはがきに解約の文章を書かせ、郵便局に連れて行って、窓口で簡易書留の手続きを取った。

はがきの表と裏はコピーし、簡易書留の領収書とともに、家に保管しておくようにアドバイスする。

 電話から1時間余りでいちおう解約の手続きは完了した。が、完全に終わったわけではない。契約書を盾に業者が四の五の言ってくるかもしれない。そのときはもう110番通報である。

 2年前、わが家で何度か漏電ブレーカーが落ちた。電力会社に電話してアドバイスを受け、電気工事協同組合に加盟している近場の業者に連絡して、分電盤をチェックしてもらった=写真。

特に問題はないが、漏電ブレーカーはだいぶ古くなっている。それに、アンペアブレーカーも、設置した当時よりは、電子レンジやパソコン、プリンターなどの機器が増えて容量がぎりぎりになっているようだという。

本格的な工事にはかなりカネがかかる。ということで、わが家では漏電ブレーカーを交換するだけにとどめた。そんな経験もあるので、17万円の話はヒトゴトではなかった。

市によると、①分電盤については4年に1回の法定点検が電力会社に義務付けられている②法定点検の場合は必ず事前に書面で通知の上、調査員証を携帯した調査員が来る③点検後にその場で何らかの契約を勧誘することはない――ということだ。

「市内で急増‼分電盤の点検商法にご注意‼」。市は今年(2026年)4月1日付で注意喚起の広報を出した。

知り合いにも市内の現状を説明し、簡単に見知らぬ人間を家に入れないよう、念を押した。

2026年6月5日金曜日

骨休め

              
   南東北のいわき市が台風6号の暴風雨圏に入ったのは6月3日の昼前。台風の中心から外れていたとはいえ、横殴りの雨と風が夜まで続いた。

台風が太平洋上へ去った翌4日も、日中はぐずついた天気が続いた。冷たい北東風(やませ)が吹き荒れた。

こんなときには家でじっとしているしかない。「骨休め」である。とりわけ3日は朝のうちに用事をすませて、茶の間で静かにして過ごした。

用事のひとつが、カミサンの知人の家に行って、玄関前に出ている小さな木製家具を回収することだった。

ダンシャリで小物入れとスリッパボックスが出た=写真。3日に朝一番で引き取りに行くことにしていた。

 知人は他県に引っ越したので空き家だが、子どもさんがときどき来る。先日、それに合わせて、やはり不要になったものを引き取った。

 小さな家具は。台風が来なければ日中でもいいのだが、雨風が強まれば濡れたり、倒れたりしかねない。

 いつものように、朝4時に起きると外はうっすら明るい。庭に出たら、かすかに雨が降っている。新聞のラップは濡れていない。降り始めたばかりのようだった。

風もなかった。そのうち、カミサンが起きてきたので、今のうちに行くか――となって、車で10分ほどの知人宅へ出かけ、小さな家具を積んでとんぼ返りをした。

 腰痛を発症して3週間余り。マッサージに通っている接骨院は児童・生徒やサラリーマンのために、登校・出社時間を考慮して早朝から対応してくれる。その時間に合わせて、高齢者も何人か治療してもらう。私ら夫婦もそうだ。

 家具は雨がやむまで車に積んだままにしておき、接骨院へ行く時間を待っていたら、突然、スマホが鳴り出した。

 早朝6時。「高齢者等避難」を呼びかける防災メールだった。これから雨風がひどくなるのだろう。

 避難所は? 田んぼと地続きの小学校や公民館ではない。高台の中学校だ。区内会の役員をしているので、高齢者だからといって避難するわけにはいかない。6人いる役員全員がそうだ。

 いざとなったら「垂直避難」をすると決めて、夫婦で接骨院へ行き、戻って朝食をとったあとは、テレビで台風情報を更新しながら、ブログの原稿を打って過ごした。

 カミサンは、治療には私より時間がかかる。雨なので車で迎えに行くつもりでいたが、風もないし、傘があるからと、歩いて戻った。

私は戻ると、家の前のごみ集積所に「容プラ」(容器包装プラスチック)を出し、糠床をかき回して、大根・ニンジン・キュウリを刻んで食卓に出した。予定の「家事」はこれですべて終わりだ。朝活である。

「風と坊さんは午前10時から」というたとえがある。この日の風もそうだった。

3日は、学校が臨時休校になった。鉄道も運休した。午後には雨風が強まったが、通りの歩道は冠水するほどではなかった。

カミサンも週一の宅配に応じただけで、珍しく来客はなかった。しっかり骨休め、つまりは昼寝ができた、といっていた。

2026年6月4日木曜日

四倉にもクマ

                           
   6月3日のいわき地方は、台風6号の影響で早朝から雨に見舞われた。朝のうちは、風はなかった。四倉もそうだったろう。

このなかで朝7時半から10時20分までの間に、四倉の志津~太夫坂~五丁目地内の3カ所で、続けざまに「クマと思われる動物」が目撃された。

志津も太夫坂も市街地に近い。五丁目はそれこそ市街そのものだ。3地区は近接していて、近くには四倉高校や道の駅よつくら港がある。

つまり、平地で海にも近い。そんな人間の暮らしが濃厚なところで目撃情報が相次いだ。

四倉では、台風どころではなかったろう。「今度は四倉でクマ⁉」。だれもがそう思ったに違いない。

というのは、5月24日に市南部の山田町でクマが目撃されたばかりだからだ。目撃者が撮った画像から、こちらはすぐツキノワグマと断定された。

四倉と同様、山田町も平地にある。山田は都市郊外型の農村兼ベッドタウンだ。鮫川流域の下流部にあり、河口域に広がる市街の植田町に隣接する

 山があるとしても、阿武隈山系が平地へと沈む先端部で、野生のツキノワグマが生息するような環境ではない。

 そこにクマが現われたのを、散歩中の女性が目撃した。5月24日午後3時20分ごろだったという。

女性はこれを撮影し、110番通報をした。いわき民報は同日夜、いわき南署から提供された画像をホームページとX(旧ツイッター)で速報した。すると、瞬く間に情報が駆け巡ったという=写真(5月26日付同紙)。

裏付けのある情報は強い。いわきにクマが現われたとはっきり言えるのは、川前町下桶売地内の県道小野富岡線で去年(2025年)7月31日、ツキノワグマが目撃されて以来、2件目だ。

そこへ今度は四倉の「クマと思われる動物」の、しかも複数の目撃情報だ。なにか体の大きい生き物がうろついていたことは間違いない。

それでわが隠居のある夏井川渓谷にも、クマが現われる可能性があることを、あらためて痛感した。

去年目撃された川前の下桶売から渓谷の牛小川までは山続きだが、直線距離ではわずか15キロしか離れていない。

去年秋、後輩が隠居の上と下の庭の草刈りをしてくれた。生い茂った草がきれいになくなった。草刈り中にクマが現われないかと、気が気でなかったという。

牛小川の住民もまた、クマの出没を意識して暮らさないといけなくなった。私有地の立木を伐採したり、茂った草を刈ったりするのはクマ対策でもあるという。

と、ここまで書いてきて晩酌を始め、終わってまたネットをチェックしたら、なんと「四倉のクマ」情報は8件になっていた。

いわき中央署はドライブレコーダーからクマと断定した。台風で臨時休校になった四倉小では、職員が校庭を走る姿を目撃している。

四倉小・中と四倉高校などは、3日に続いて4日も臨時休校になる。台風の次はクマか。なんてことだ。