まずは平地の小川諏訪神社である。8時半に着いたが、すでに花見客でにぎわっていた。
もう桜の名所として定着したようで、老若男女が滝のように垂れた花にスマホを向けていた。
何のキャラクターかはわからないがコスプレイヤーもいて、花の下で写真を撮っていた=写真上1。
渓谷の隠居まではそこから15分ほどだろうか。県道小野四倉線へ出ると、急に車の往来が減る。
小川の平地では集落に沿ってソメイヨシノが咲き、家の裏山ではヤマザクラが点々と薄いピンクの花を付けている。山はすっかり「ほほ笑む」状態になった。
渓谷でも、県道沿いにあるソメイヨシノが咲き、ヤマザクラが花と茶色い葉を広げていた。ほかの木々も芽吹いてきた。うっすらと淡くパステルカラーに染まりつつある。
錦展望台の対岸を中心に、渓谷ではアカヤシオがほぼ満開だった=写真上2。同じピンクでも薄いのと濃いのがあり、開花日の早い遅いが色の違いになって表れているようだ。
隠居の庭でネギ苗床の草むしりをしていると、そばの道路から声がかかった。見知らぬおばさんで、アカヤシオの点描画に感心していた。
確かに今年(2026年)は例年になく花の量が多い。色も濃いピンク色がよく目立つ。おばさんではないが、私らも今年の花の見事さに心が弾んだ。
近年は特に東日本大震災以降、小川諏訪神社に花見客が集中するためか、渓谷まで足をのばしてアカヤシオを楽しむ人は少なくなった。
震災前は県道に路駐の車が続いて行き来するのに難儀したが、今はそんなことはない。
隠居の庭には対のシダレザクラがある。赤いつぼみをビッシリ付けている。花を開いたつぼみもある。花が5~6輪開けば開花だそうだから、わが隠居のシダレザクラもこの日「開花」を確認した。
隠居の庭には上の孫が小学校に入学したときに植えたサクラもある。このサクラは亡くなった義弟からの贈り物で、義弟がホームセンターから買ってきた苗木を、私が代わって植えた。これはすでに三分咲きくらいになっていた。
錦展望台には次々と花見客がやって来て、対岸のピンクの点描画にスマホを向けていた。ピンクの山をバックに記念撮影をする家族連れもいた。いつもの年よりは人が多い。たった1週間で渓谷の森は冬から春に衣替えをした。