厳寒期の日曜日は、夏井川渓谷の隠居へ行ってもやることがない。滞在時間はグッと短くなる。
2月1日は午前10過ぎにいわき駅前のラトブで期日前投票をしてから出かけた。隠居に着くと、私は下の庭でフキノトウを採り、カミサンは上の庭でスイセンを摘んだ。
それからすぐマチへ下り、家に戻って昼食をとった。ヤマからハマの中之作へ直行するつもりでいたが、どうにも頭が重い。
早寝早起きが習慣になって、早朝4時半には起きる。正午過ぎには動き出して8時間もたっている。年寄りには「脳休め」が必要だ。
しばらく横になっていると、頭もすっきりした。海岸道路へ出て、海を見ながら薄磯~豊間~江名を通り過ぎ、中之作漁港に車を止めた。
港の真ん前の清航館を会場に、1月31日から2月5日まで「つるし雛飾り」の祭りが開かれた。混雑を避けて、外から飾りをながめたあと、近くを散策した。
小さな店(菊屋)の軒下につるし雛が飾ってあった。駐車スペースには野菜(ネギ・大根・白菜)が何袋か。紙に1袋600円と書いてある。
すぐガラス戸が開いて、店主が中に招き入れる。元は遠洋漁業相手の薬屋だったという。
中には商品の衣類のほか、つるし雛とひな壇があった。ひな壇の一番上には古い男雛(おびな)と女雛(めびな)が飾られていた=写真。
店主が説明してくれる。「うちのひな人形で、ドラム缶に入れて保管していた。東日本大震災では腰まで浸水した。雛人形はドラム缶に入っていたので、プカプカ浮いていて無事だった」
それがよかったのだろう。「沈まない」(落ちない)人形として、受験期になると拝みに来る人がいるという。
店の前の野菜は? 「私がつくった。ネギは九条ネギに赤ネギ」。九条と赤とは珍しい。1袋を買う。
さて、そのあとどうするか。日曜日で、夕方も近い。「小名浜で刺し身を買って帰ろう」。カミサンもうなずいて、「道の駅いわきら・ら・ミュウ」へ向かう。
やはり海の見える道路を利用し、下神白に入ると三崎公園経由で港に出た。海が西日を反射してまぶしかった。
ら・ら・ミュウでは「海鮮市場通り」を巡った。が、ブロック(柵)は売っていても、刺し身は見当たらない。聞けば「刺し身はない」という。
そうか、小名浜の道の駅は遠来の観光客が相手だから、家で食べるころには鮮度が落ちる。干物かブロックなのは食中毒予防の意味もあるのだろう。これは私の勝手な解釈だが、妙に納得した
しかたない。小名浜のマチの魚屋さんはよくわからない。海岸道路を戻って四倉の魚屋さんを目指す。小名浜から四倉まで長い海岸ドライブだ。
目当ての店に着くと「改装休業中」だった。では、前の週と同じスーパーへ。今度も同じ刺し身の盛り合わせを買った。
午前は期日前投票をしたり、隠居へ行ったり。午後はひな人形の物語に感動したり、刺し身を求めて右往左往したり。日曜日なのに走り回ってくたくたになった。