2014年6月6日金曜日

茶の間の冷蔵庫

 冷奴の味がおかしい。なにかすっぱいのだ。一切れ口にしただけで食べるのをよした。次の日、冷蔵庫を開けたら、パックで密封された豆腐がふくらんでいる。冷蔵室でそんなふうになるのは初めてだ。カミサンが次の日、冷蔵室がダメになったらしい、という。やっぱり。

 冷蔵庫は4段になっている。下から冷凍室が2つ、次が野菜室、この3室は機能している。ところが、一番上の冷蔵室は手を入れても冷たくない。開けるとにおいがする。今までなかったことだ。

 さて、どうしたものか。昔からつきあいのある「家電のホームドクター」(小売業)にカミサンが連絡した。部品交換ですめばいいが……、「8年がすぎると部品はありません」。とにかく見てくれ、となって、若い社員が来た。「17年前の製品ですよ」という。買い替え時期がきていたのか。

 会社では毎年、新製品の展示会を開く。今年は7月に予定しているという。「それまで小型の冷蔵庫を貸しますよ」。展示会で冷蔵庫を選ぶことが決まった。そういえば、洗濯機もつい先日、カミサンの同級生の実家からもらってきたばかり。台所の床マットも張り替えないといけない。人間も含めてあちこちガタがきている。

 家電の寿命は長い。ホームドクターの手をわずらわしたのは、この3年余で2回だけ。

 テレビがダメになった。修理が可能なら直す、でも新品より高くつくなら買い換える――そうして買い換えたとたんに、大地震がやってきた。台所の食器棚から皿などが落下してガチャガチャ激しく音を立てた。庭に飛びだした。本震が終わったあと、家の中に戻ると、テレビが台から落下し、ノートパソコンが飛んでいた。あとは去年、そのテレビのリモコンを取り換えた。

 臨時の冷蔵庫が茶の間に据えつけられた=写真。これで食中毒の心配はなくなった。冷凍室にホームドクターの奥さんがブルーベリーを入れておいた、と夕方再びやって来た若い社員がいう。早速、晩酌に凍ったブルーベリーを食べた。食べ物付きで貸してくれるところがありがたい。

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