2014年2月16日日曜日

雪とソチ五輪と新聞

 きのう(2月15日)のテレビは、金メダルを取った羽生結弦=写真(2月14日・ショートプログラム、テレビユー福島から)=でもちきりだった。未明の生中継を見た知り合いはだれかに感動を伝えたかったのだろう、会うと、羽生のフリーの演技を事細かに解説してくれた。

 年寄りには、真夜中のテレビ視聴はこたえる。いつもの時間に寝て、起きて、食べて、飲んで、また寝て――という一日のサイクルを崩したくない。一方、知り合いの仕事(除染作業)は天気次第。雪で1週間も休みが続いている。おかげで、テレビでソチ五輪を楽しんでいる、というわけだ。

 ソチと日本との時差は5時間。ソチでも結構遅い時間に競技が始まる。割を食っているのが新聞だ。日本時間で未明の闘いの結果が載るのは翌日。テレビからまるまる一日遅れとなる。羽生の金メダルが決まった時間帯に届いた新聞には、前半のショートプラグラムの記事しか載っていない。気の抜けたビールと同じで、「古い情報」はおいしくない。
 
 きのうの南岸低気圧は、いわきの平地には雨を、阿武隈高地には雪をもたらした。雨が雪を解かしたために、わが家と街を結ぶ幹線道路からはほとんど雪が消えた。しかし、ツイッターやフェイスブックの情報では、内陸部や山間部は雪に苦しめられている。川内村では大雪のうえに停電に見舞われた、中通りからいわきへ帰れず、急きょホテルに泊まった、という知人の情報もあった。
 
 この雪の影響だろう、けさはまだ新聞が来ない。午前6時現在では、袋詰めにされた全国紙の日曜版と折り込みチラシだけ。同7時半現在では、同じく袋詰めにされた全国紙の日曜版(タブロイド紙)と折り込みチラシ、折り込まれるはずだった広告チラシのみ(県紙)が来た。
 
 日曜版とチラシは前日までに販売店に届いている。なによりカネをもらっているチラシは、配らないわけにはいかない。全国紙の一つにおわびのチラシが入っていた。「昨日からの豪雪の影響で輸送状態が極端に悪化し、本日の朝刊が販売店に届かない事態となりました」

新聞本体が届かないのは大震災のとき以来だ。新聞とともに暮らしてきた人間には、新聞のない朝はなんとも落ち着かない。

0 件のコメント: