きのう(2月9日)の朝9時前後。家にこもっていると、道路の方から重機の音が聞こえてきた。クローラー(キャタピラー)がアスファルト路面をかんでいるような……。除雪車? 2階の物干し場からみると、バックホーが車道の雪かきをしていた=写真。3人でチームを組んでいるらしく、重機の前と後ろに人がつき、歩きながら一般の車両を誘導していた。
クローラ―の前にとりつけた排土板で雪を前に押し出し、アーム先端のバケットでそれを歩道側に寄せる、というやり方のようだった。
いわきの平地で“除雪車”を見るのは初めてだった。定期的に出かける夏井川渓谷は、平地よりも雪が降る。除雪車が出て県道の雪かきをしたあとを、ときどき見かける。路肩に雪のかたまりができているので、それとわかる。除雪車が出動しないといけないくらいに、平地でも雪が積もったということだろう。
記憶にあるのは、昭和55(1980)年12月24日の「クリスマスイブ豪雪」だ。着雪による電線切断、鉄塔倒壊などで大停電が起きた。湿った雪の重みで杉の木が次々に折れ、卒塔婆のようになった。年が明けても厳しい寒さが続いた。水道管の凍結破損が相次ぎ、トイレの使えない家が続出したのも、この冬のことではなかったか。
さて、主要な車道は行政が除雪した。歩道は? 「銘々自分の戸の前を掃け……」。ゲーテの「市民の義務」の精神でいくしかない。あちこちで住民が慣れない雪かきに精を出していた。それでも車道と歩道の境には雪の山が残った。
けさ、庭の雪に触れるとカチカチに凍っていた。子どもたちは凍った雪をバリバリ踏みしめながら登校していった。バスもけさは動いているようだ。昼前には行政区の役員さんに回覧物を配らないといけない。太陽がどこまで雪を解かしてくれるか、だなぁ。
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