2025年7月1日火曜日

カラ梅雨

                                 
   6月29日の日曜日にはまとめて用事を入れた。夏井川渓谷の隠居で土いじりをするだけなら、いつものようにゆっくり出かければよい。

下の孫が入学した高校の文化祭を見る。特別整理期間がすんで再開したばかりの総合図書館に本を返す。区内会の隣組から要望のあったごみネットを買う。

連日のカラ梅雨だ。夏至を過ぎたばかりだから、夕方になっても空は高く青い=写真。すでに西日本は梅雨が明け、東海・北陸・関東甲信・東北も7月上旬には明けそうだという。

何をするにも熱中症のことを頭に入れて、がんばらない、朝のうちに用事をすませる--そう自分に言い聞かせて、29日は朝6時過ぎに家を出た。

7時前には隠居に着いた。途中、渓谷の入り口、磐越東線の磐城高崎踏切で郡山からのいわき行き一番列車が通過した。いわきからの郡山行き一番列車はそのあと、7時過ぎに隠居の前を通過する。

郡山行きの一番列車より早く隠居に着いたのは、平日の夜明け、キュウリを栽培して摘みに行って以来だ。

太陽はすでにギラギラしている。じっとしていても汗がにじむ。そんななかで1時間余り土いじりをして、8時半には隠居を離れた。

ヤマに住む人間はこうして早朝、マチへ通勤しているのだな――。そんな気持ちがわいてくる。

郡山行き、いわき行き双方の二番列車が隠居の前を通過するのは9時過ぎだ。いつもはそのあと隠居で土いじりを、という時間にマチへ戻った。

マチでは高校に直行した。お城山の細い道を若者がぞろぞろ学校へ向かっていく。駐車場は? 警備員に聞くと「ない」。しかたないから、いわき駅前のラトブに止めてお城山まで歩くことにする。

しかし、この暑さだ。カミサンがタクシーで行くことを提案したが、ラトブから駅前のタクシープールへ行くだけで、早くも汗が噴き出した。これでは校内を巡るだけで目が回る。

というわけで、文化祭へはカミサンが独りで出かけ、私はラトブの地下駐車場で10時の図書館開館を待った。

駐車場はまだ空いていた。いつものように、地下2階から同1階へ通じる斜面の真ん前に車を止めた。

10時に図書館へ向かうころには、地下2階もあらかた車で埋まっていた。私らがそうだったように、ラトブに止めてお城山の高校へ、というパターンが多いのだろう。

ラトブの地下駐車場でも逆走問題が起きている。地上へ向かう上り専用の斜面を下りていく車がある。地下1階にはそれで「進入禁止」の立て看がもうけられた。

あるときは、若いドライバーの逆走を目撃した。そのことを思い出しながら、ざっと30分。ラトブオープンまでの間、見るともなく見ていると……。

逆走車が2台もあった。1台は中年の男性ではないか。「日曜早出」でわかったマチナカの危険運転だ。逆走は高齢者だけの「専売特許」ではない。