いわき駅前の平・三町目で6月8日、「三町目ジャンボリー」が開かれた。一方通行の本町通りを「歩行者天国」にし、手づくりの菓子や工芸品などを展示・販売するブースが並んだ。
区間はざっと80メートル。歩行者は車のない通りでのんびり、ゆっくり歩きながら、ブースをのぞいてあれこれ品定めをし、売り手との会話を楽しんだ。新しいかたちの「路地売り」でもある。
三町目ジャンボリーに参加し、フェアトレード商品を販売したことがあるカミサンは、前からこのイベントを見に行くと決めていた。
せわしい一日だった。早朝には市民総ぐるみ運動が展開された。このあと、小川郷駅前の朝市をのぞき、夏井川渓谷の隠居で土いじりをして、昼前には街へ戻った。
まずはいわき駅前のラトブに車を止める。ラトブで500円以上買い物をし、あるいは図書館や産業創造館を利用すると、2時間は駐車料金がタダになる。
図書館で本の貸借をすませたあと、ジャンボリーの会場に向かった。駅前大通りでは、歩道の利活用を目的にした「たいらほこみち」も始まった。それと連動した最初の歩行者天国ということだった。
南北に長い駅前大通りと東西にのびる本町通りが交差した「街角」は、東側が銀行、西側が駐車場とイタリアンカフェダイニング「スタンツァ」で、駐車場前の角で人形、いや仮面をかぶった人間が、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような動きを披露していた=写真。
旧知の主催者から聞いた話では、演者はいわき市出身の「泉」さんで、パントマイム&人形振りパフォーマーというのが肩書らしい。
カミサンは親戚の子がやっているブースから洋菓子を買い、さらに別のブースであれこれ品定めをした。
このあと、スタンツァでソフトクリームをなめながら一休みした。入り口では若い知り合いが音楽を流すディスク・ジョッキーを務めていた。
街なかでイベントを楽しむのはいつ以来だろう。夜の飲み会はすっかりご無沙汰だし、ラトブへはよく行くが、外へはめったに出ない。銀行以外は銀座通りの歩行者天国、三町目ジャンボリーをのぞくくらいだろうか。
ジャンボリーで知った落花生の食べ方がある。スタンツァと同じブースで生木葉ファーム(好間)の野菜が売られていた。勧められるままに生の落花生を買い、3%の塩水でゆでて食べることを教えられた。そのオヤジさんも今は亡い。
スタンツァで一休みしながら、ガラスの窓越しに通りを行く人をながめていると、やはり店内で談笑していた若い知り合いがあいさつに来た。
そうか、旧と新、老と青、あるいはいろんなものが混ざり合って、次の何かへとつながる。そんな場所と機会を提供するのが「ジャンボリー」と「ほこみち」なのだ。久しぶりに人のいる「街角」を楽しんだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿