2013年8月16日金曜日

送り盆

いわきでは精霊送りの場所が決まっている。わが行政区は毎年、県営住宅集会所前に祭壇を設けて受け付ける=写真。区の役員が準備し、収集車を迎え、後片付けをすませたところで、役員の盆が終わる。

祭壇のつくり方はなんとなく頭に入っている。が、四隅に立てる竹と縄につるす杉の葉をどこから調達するか。頭を悩ませていたところ、昨年まで担当していた区の前役員さんが、今年もそろえてくれることになった。しかし、来年も、再来年も前役員さんにおねがい、というわけにはいかない。現役員で調達する方法を考えておく必要がある。

で、精霊送りの段取りをおさらいすると――。前日(8月15日)夕方、集会所の座卓数脚を借りて祭壇とし、ブルーシートで覆う。四隅には竹を立て、縄を張る。縄にはホオズキと杉の葉を交互につるす。翌早朝、区の役員が交代で祭壇に詰める。9時前後には収集車がやってきて供物を回収する。そのあと、簡単な精進あげをして終わり、となる。

毎年同じことをしていても、ハッとしたり、考えさせられたりすることがある。準備の段階で会場周辺の草刈りをするのだが、車道と集会所を隔てる石垣に今年もコアシナガバチが巣をかけた。一昨年、そこでチクリとやられた。巣に気づかずに鎌でザクザクやっていたら危なかった。

車道から集会所へは石段を三つのぼらないといけない。わずか3段とはいえ、この石段をのぼれないお年寄りがいた。車道からすぐ供物を置けるよう、祭壇の位置を検討する必要がありそうだ。

けさ(8月16日)、精霊送りから帰って「低温風呂」に入り、あれこれ気づいたことをメモにした。でないと、来年また同じ轍を踏む。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

墓参りに行った。清々しい心持ちがする。

墓参りは先祖と自分とが向き合うこの世と彼岸との接地点なのかとさえ思う。「南無阿弥陀仏」と挨拶するが生きているときにもっとこうしておけばよかったと後悔と欲が突っ張る。

子供時分から父に連れられ墓参りをしていたせいか、その当時、父が考えていたことがようやく想像できる歳になった。

繰り返しの人生。誰に言われるわけでもないがお盆が来れば線香をあげに行く。日が出て日が沈むように、桜が咲いて散ってまた咲くように。