夏井川渓谷のホタルブクロはそろそろ終わり。そう思いながら隠居に着くと、庭木の根元に何輪か咲いていた=写真。
木々の緑にさえぎられて日射量が少ないのか、花は小さい。遅ればせながら咲き出した、という感じだった。
年金生活者とはいえ、マチではなにやかにやとあわただしく過ごしている。日曜日になると、気持ちを山里モードに切り替える。ホタルブクロはそんな人間をやさしく迎えてくれる。
あわただしさにも波がある。新年度に入ってからだけでも3カ月(新年からだと半年)が過ぎた。
関係する団体の総会や会議が今も続く。これに定期的な回覧配布や通院、銀行通いなどが加わる。
6月だけに絞ると、3日会議・7日総会・8日きれいにする総ぐるみ運動・14日清掃奉仕・14~15日所属する団体の郵送作業・21日交流会・23日通院・24日総会・26日会議と総会・28日総会と続いた。
引き続き7月も5日会議・7日総会・8日通院・12日会議・14日会議ときて、20日の参院選では朝から一日、投票所に詰める。
単発、しかも役割なし――の場合はある意味、出席すること自体が目標になる。その点では気が楽だ。
ところが、午前も午後も会議、しかも役割がある――となると、夕方にはくたくたになる。やはり「年寄り半日仕事」である。
役割はあらかじめ、とはいえ突然、降ってくる。6月26日のダブルヘッダーの場合、午前は議長を務め、午後は開・閉会のあいさつをした。
特に午後の集まりは事前に役割が決まっていたが、急きょ欠席の連絡が入って、こちらにお鉢がまわってきた。たぶん「古株」だから。
会議そのものは短くて30分、長くて1時間半くらい。なので、単なる出席者でいる分には疲労感はない。しかし、役割があるとそれなりに神経を使う。
午前の会議が終わると急いで帰宅し、昼食のあと一休みしてすぐまた出かけた。そのままマチにいて、午後の集まりに備えるという手もあるが、年寄りにはこれができない。とにかく合間の一休みが必要になる。
ダブルヘッダーを経験して思ったのは、そろそろ体の老いを計算に入れないといけない、ということだった。「定年」制があればともかく、それがないので、自分で定年の判断をすることになる。
特に区内会の場合、そろそろバトンタッチをと思いながらも、次の人を確保していなかったツケが重くのしかかる。
そんなときにはやはり、渓谷の隠居へ行って、生まれ育った阿武隈高地と同じ空気に触れ、エネルギーを充てんする。これで少し元気が戻る。日曜日の隠居は、その意味ではとても大事な気分転換の場だ。
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