2013年9月20日金曜日

いわき南部が震源

いきなり真下から来た。地面が「ゴゴゴゴゴ」と音を出して揺れ、ベッドに本が落ちてきた。9月20日午前2時25分。揺れの激しさ・大きさは、東日本大震災からちょうど1カ月後に2日続けて起きた巨大余震に似る。震源はいわき市内陸部――ベッドを飛び出しながら、そう直感した。原発は大丈夫か――意識は反射的にいわきの北へ向かう。

家の中を見て回った。階段に積み上げておいた本が半分ほど崩れ=写真、観音開きの食器棚が開いて、皿やコップが5~6個落ちている。割れたものもある。茶の間では扇風機がうなりをあげていた。落下した置物で「強」にスイッチが入ったのだ。本棚の上に飾っておいた写真の小額縁などがすべて落ちている。金魚鉢の水がこぼれて畳を濡らした。

家の外はどうか。中秋の名月がやや西の空にあった。月明かりを頼りに、家の壁や生け垣を見て回った。倒れたものはない。周りの家々にも明かりがともっている。晴れて穏やかな晩、深い眠りに入ったところを、震度5強の揺れに襲われた。どの家でも台所や茶の間を点検しているようだった。

家に戻り、階段の本を踏み越えて2階の様子を見る。本棚こそ倒れなかったものの、本がなだれ落ちていた。そのことを告げると、「またダンシャリだなー」とカミサンが言う。ここ数日はヒマがない。毎日少しずつ、時間をかけて片づけるしかなさそうだ。

気象庁が発表した震源位置は、おおよそ北緯37度・東経140度の「福島県浜通り」だ。2011年4月11、12日の巨大余震は、いわき市南部の山間部、井戸沢断層と湯ノ岳断層が動いて起きた。11日は北緯36度・東経140度、翌12日は北緯37度・東経140度が大まかな震源位置で、今回もその付近で発生したことがわかる。

田人は、遠野は、常磐は大丈夫だったか。今度も2日続けて震度5強なんてことにならないといいのだが……。

地震からおよそ1時間たった3時半ごろ、ヘリコプターが海の方を北へ向かって飛んで行った。6時ちょうど、NHKヘリがいわき市の中心市街地の様子を生中継で伝えた。6時前、わが家の上空をゆっくり南下していくヘリがあった。NHKのヘリだったのだろう。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

けがなく良かったです!

それにしても揺れが大きく若干長く感じました。沖合が震源地で長く続けば津波の心配もあったでしょう! なくて良かった。

満月が地震を誘発したのでしょうか?
こうこうと闇夜を照らした名月を恨みました!

原発、総理が来ているときに地震が起きれば今後は他人事でない解決をとってくれたでしょうに。

それにしても、「安部」さんと「安倍」の字の間違い、東電は危機管理が全くなっていない。とテレビで解説してました。

汚染水タンク、将棋倒しなんてならないでしょうね?

4号機の下は小川になって流れていると新聞に出ていました。トレンチからも海へ流れているとNHKが開設してました。 風評被害より実害が続きそうです。

匿名 さんのコメント...

解説と開設の打ち間違いでした

変換ミスが多いというか間違っていることに目が届かない老化現象です

おはずかしい!