2013年9月9日月曜日

絶対得票率

きょう(9月9日)は新聞休刊日。とはいえ、いわき市内では市長選=写真=の号外くらい配達していないだろうか。あらぬ期待を抱いて新聞受けをのぞいたが……。

選挙結果は昨夜のうちにフエイスブックやテレビの速報で知った。清水敏男5万5367票、渡辺敬夫4万8179票、宇佐美登3万1402票、五十嵐義隆3377票。新人の元県議清水さんが7188票差で現職の渡辺さんを破って初当選した。

未曽有の大震災、それに伴う原発事故から2年半。復旧・復興の道半ばで迎えた市長選だ。勝因・敗因は、門外漢にはわからない。が、有権者が各候補をどのくらい支持したかは計算すればわかる。

当日有権者数は27万2142人。投票率は51.13%、4人が立候補したにもかかわらず、前回4年前より4.89ポイント下がった。この状況を正確に反映するのが、各候補の得票数を棄権組も含む有権者数で割った「絶対得票率」だ。電卓でカチャカチャやったら、清水20.1%、渡辺17.5%、宇佐美11.4%、五十嵐1.2%と出た。

絶対得票率は朝日新聞の故石川真澄編集委員(1933~2004年)が生み出した。得票数を有効投票総数で割った「相対得票率」だけでは、選挙の実態はつかめない。市役所担当になったばかりの20代後半、石川さんの署名記事を読んで絶対得票率を知り、自分なりに市議選や市長選その他の選挙を分析するのに利用してきた。

勝ったが有権者の支持率は20%にとどまる――清水さんがかぶとの緒を締めるための、つまり考え深く、慎み深く政治を行うための、一つの目安にはなるだろう。

にしても、やはり新聞がないと落ち着かない。最後は福島民報、民友新聞の「電子号外」をプリントアウトして、拡大鏡を使って記事を読んだ。民友には「東京五輪決定」号外もあった。市長選の詳細は夕刊(いわき民報)待ち。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今朝の朝刊を見ると、当選した市長は市立病院は建て替えしないと公約に掲げている。

予算もかかるだろうし復旧復興の喫緊の課題を最優先するのもわかる。

あっちこもこっちも同時に天秤にかけ行動してほしい!

高度医療は市民の願いだ。せめて助かる命は天秤にかけないでほしい。

被災地なのだから原発で避難している被災者が多い地域だから、政府主導で構わないから医療の充実を急ピッチで進めてほしい。