コロナ禍も手伝って、茶の間にこもっていたら、足の筋肉が衰えてきた。「在宅ワーク」とは言ってみたものの、なにも体を動かさないから運動不足になる。
それでトイレに立ったときには足踏みをしたり、階段を使って足の屈伸をしたりする。「フレイルの悪循環」を意識しないわけにはいかない。
ここまで年を重ねると、体力の回復・維持よりは減退をできるだけ抑えることが目標になる。
ラジオ体操は、体を動かすのには効果的だろう。それは経験的にわかっている。しかし長続きしない。ならば、やはり散歩だ。散歩ならなんとか毎日続けることができる。
長い散歩ではなく、昔の3分の1(2千~3千歩、時間にして30分程度)の「準散歩」を始めた。
以前は夏井川の堤防まで出かけて、朝晩2回、それぞれ1時間は歩いていた。その経験から片道15分程度の距離を2コース、さらに遠回りをしてコンビニに買い物に行くコースを加えて、週に3コースを日替わりで2回繰り返すことにした。
最も歩きやすいのは旧道のわが家から国道へ、さらにそこから堤防へと直線的に生活道路を往復するコースだ。首には以前そうしていたようにカメラをぶらさげて。
ちょうどハクチョウが飛来したばかりだから、タイミングが合えば着水・飛び立ち・群飛を狙える。
朝食をはさんで未明からの「朝活」を終えた午前9時前、ジャンパーにマフラー、マスクといういでたちで出かける。
歩き慣れているコースのはずだが、家が新築されたり、アパートに代わったりして、時間の経過を感じないわけにはいかない。それほど歩くのを休んでいたということである。
堤防に立つとすぐ夏井川を見る。「つ」の字になって流れてくる。浅瀬にはダイサギとアオサギ、対岸の水辺にはマガモをはじめとするカモたちが点々と泳いでいる。
広い河原(調練場)に下り、岸辺に近づくとダイサギが、次いでマガモが飛び立った。別の日には川に沿って下流へと飛ぶハクチョウを見た。
また別の日には、サケのやな場のすぐ上流に27羽のハクチョウが羽を休めていた。しばらく見ていると、声の掛け合いが始まった。飛ぶかも――。カメラを構えていたら羽ばたきを始め、一気に飛び立ち始めた=写真上1。
上流へ向かったと思うと、上昇しながら右に旋回し、今度はこちらへ向かって来る。上空に来たところを連写した=写真上2。
群れは二つに分かれたあと、四倉方面へ飛んで見えなくなった。ハクチョウをウォッチングするためだけの「準散歩」。週に2回はこれが目的。
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