2009年8月26日水曜日

電話世論調査


電話がかかってきた。受話器の向こうから抑揚のない声で女性が語りかける。衆院選に関するアンケートだという。コンピューターを使った電話世論調査だ。現役のころ、一度これをやったことがある。録音された声でピンときた。

このところ毎日のように、マスコミ各社の電話世論調査結果が紙面化されている。調査の方法として、こんな断り書きが載る。「全国の有権者を対象に、コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した」

このRDD法で電話がかかってきて、言われたとおりに自分の考えに合った番号を押した。質問は5つだったか。①投票に行くか②福島5区では誰に投票するか③比例区ではどの政党に投票するか④年代は⑤支持政党は――。質問はもっと複雑だったと思うが、記憶にあるのはこんなところだ。

世論調査では勝ち組がはっきりしてきた。期日前投票を済ませた人は別だが、アンケートにこたえた段階と世論調査結果が出たあととでは、実際の投票行動が異なる人も出てこよう。無党派層にその傾向が強いはずだ。

A党が勝ち過ぎても面白くない。かといって、B党には入れたくない。第三のC党に入れるか。あるいは勝ち馬に乗るか、反対に負ける方を応援するか、といったさまざまな心理がはたらいて、違う動きが生まれる。が、このアナウンス効果はコップの中のさざなみのようなもの。

8月30日の夜半には結果が出る。庭のニホンフヨウ=写真=を眺めながら、〈そろそろ期日前投票に行かねば〉と思った。

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