久しぶりに夏井川渓谷の無量庵へ出かけた。庭の片隅にある畑を見て唖然とした。梅の木の下、4畳半くらいのスペースがほじくり返されていた=写真。イノシシが現れたのだ。
大震災以後、三春ネギ以外は栽培を休み、生ごみを埋めるだけにしていた。毎年2カ所から芽を出すヤマイモも、大きくなるのを楽しみに残してある。このヤマイモとミミズを狙ったか。
畑の一角にスイセンを植えたとき、プラスチックの半円の柵をかけた。その柵がふっとんでひっくり返っていた。スイセンは一部掘り起こされていたものの、あらかた整然としている。有毒だということを体が知っていて回避したのだろう。
夏井川渓谷には小集落が点在している。そのすべてにイノシシが出没する。田畑をトタンやネットで自衛している農家もある。土手や空き地がほじくりかえされているのを時々見かけるが、最近はその規模、程度が半端でない感じを受ける。わが畑も執拗にほじくりかえされていた。
そろそろ耕さないと、と思っていた矢先だった。クワを打ち下ろすだけでハーハーいう身には、猫の額ほどの面積でも一日がかりになる。実害もない。ここは、イノシシが代わって畑を耕してくれたのだと、感謝することにしよう。
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