きのう(6月23日)夕方、街から夏井川堤防を利用して帰宅した。新川との合流点に近づくと、ハクチョウが1羽、目に入った=写真。車に置いてある双眼鏡で確かめると、成鳥のコハクチョウで、羽はきれいにたたまれている。けがをしている様子はない。
そこは夏井川第二のハクチョウの越冬地。3月下旬にハクチョウが北へ帰ったあと、南からやって来たハクチョウが何羽か滞留することはあったが、この時期に見られるのは珍しい。
夏井川第二の越冬地は、左の羽をけがして飛べなくなったハクチョウが上流の越冬地から流れ着いたことに始まる。「左助」と名づけられた残留コハクが呼び水になった。その後、同じように羽をけがして残留するコハクが増えた。多いときには4羽が夏井川で夏の酷暑に耐えた。
やがて残留コハクは視界から消えた。そのうちの1羽が昨年8月に現れた。震災を乗り越えて生きていた。と思ったのもつかのま、再び姿を消した。それ以来、1年ぶりの残留コハクである。
堤防でしばらく観察していたら、犬を連れて散歩している人が近づいてきた。4月に知り合ったばかりの地元の区長さんである。「あのハクチョウは?」「居残り」「けがをしてるのかな」「いや、飛べるから体力がないんじゃないの」。ずっと上流へ移動することもある。いつもいるとは限らないのだという。きのうはたまたま姿を見せた、というわけだ。
仲間が北からやって来るまであと4カ月。新しい居残りハクチョウにとっては、この夏が正念場だ。一年中、残留コハクにえさをやっていたMさんにもしばらく会っていない。体調を崩してやめていた堤防の散歩をそろそろ再開するか。
1 件のコメント:
頑張ってほしい
暑さに負けないで餌をとって体力つけて冬まで力強く生きてほしい
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