2013年6月22日土曜日

定期演奏会

久しぶりにいわき芸術文化交流館「アリオス」へ足を運んだ。知り合いの若い女性が所属する吹奏楽団「いわきシンフォニックウィンドアンサンブル」の定期演奏会が大ホールで開かれた=写真

彼女は被災者のための交流スペース「ぶらっと」で働いている。私がはるか昔に通った学校の後輩でもある。クラリネットを演奏する。「ぶらっと」のつながりで、初めてチケットを買った。

フルート、トランペット、トロンボーン、クラリネット、サキソフォン……。50人余がそろったステージは、さすがに迫力がある。ただただ音に聴き入った。

村では演奏する人が少ない。東京ではプロにかなわない。その意味では、こうした市民吹奏楽団があるくらいのまちがちょうどいい――演奏の合間にそんなことを思った。

アマの劇団でも、交響楽団でも同じだろう。団体が組織できるくらいの市民俳優、市民音楽家がいる。彼らの演劇や音楽を同じ市民が観賞する。活動資金をどう捻出しているかはわからないが、チケットを買うことで彼らの活動を支えることになるのは間違いない。市民団体を市民が支える、それが可能なところにいわきの魅力があるのではないか。


さて、アンコールで思ったことがある。「じゃんがら念仏踊りの演奏を、ぜひ」。「じゃんがら念仏踊り」は、それこそいわきの魅力の一つだ。いつかは「じゃんがらシンフォニー」を聴きたいものである。

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