いわき市には公立図書館が6館ある。毎年5~6月、順繰りに特別整理期間に入る。いわき駅前の再開発ビル「ラトブ」に入居している総合図書館は、それで6月15日から29日までの15日間、休館になった。
毎年のことながら、休館中に読みたい本が出てくると、図書館のホームページで蔵書の有無を確認し、なければ再開後に予約する。
総合の次に近い内郷か四倉にあれば、すぐそちらへ借りに行く。どちらも車で15分前後だ。
今年(2026年)は臨時休館の前に11冊を借りた。個人が借りられるのは15冊(期間は14日間)。いつもより3倍の数だ。
ちゃんと読もうとすれば、半月では足りない。後期高齢者になった今は、たとえばエッセーだと見出しを手がかりに拾い読みをする。
最初から最後まで――というのは、馬力のあった若いときの読み方で、今はポイントだけを読むことが多い。
幸い今年は特別整理期間中、内郷にも、四倉にも行かずにすんだ。代わりにというわけではないが、総合図書館が再開した6月30日午前10時前には、ラトブの地下駐車場にすべりこんだ。
総合図書館は4~5階に入居している。4階に行くと、窓口付近が混雑していた。同じように再開を待ちわびていて、10時の開館と同時に返却・貸出、予約をと考えていた市民がいっぱいいたのだろう。
実際、窓口のスタッフが問わず語りにもらしていた。「込んでます」。長い休館のあとの再開である。一刻も早く本を借りたい、という思いはよくわかる。私もそうだ。
実は休館中の6月26日朝、歯医者へ行ったついでにラトブへ寄って、4階の図書館入り口そばの壁面にあるブックポストを利用した=写真。
本はカミサンが借りたもので、休館前に返却すべきだったのが、特別整理期間に入ったため、再開後の返却を予定していたそうだ。
1カ月近く返却がないため、「ブックポストに」と、私あてに図書館からメールが届いた。カミサンも連絡先を私のメルアドにしていた。しかたない、代わって本を返すことにした。
ブックポストを利用するのは初めてだった。郵便ポストと同じように、中が空洞になっているものと思っていたが、そうではない。
本を差し込むとローラーのようなものが回って奥に取り込んでいく。「手を中に入れないでください」という表示があった。確かに、指がはさまれそうになった。要注意である。
総合図書館はまだ特別整理期間中。午前10時前だから、ラトブ自体もエレベーター以外は開いていない。
駐車料金は何か買い物をすればタダになる。10時になってエスカレーターが動き出すと、3階のヤマニ書房へ行って、新聞の書籍広告にあった新書を買った。
それで駐車券にパンチを入れてもらった。新書は「アメリカの戦争」を主題にしている。これは最初から最後まで、じっくり読むつもりだ。