新聞とネットに掲載されているパズルの「数独」と向き合って1年になる。去年(2025年)2月に始めたころは初級がやっとだった。
この脳トレは、1~9までの数字をマス目に入れる簡単なものだが、縦・横いずれも1~9の数字をダブらないように埋めるのがルールだ。
どこかで間違うと「ボタンの掛け違い」が続き、最後に同じ数字が並んで「アレレッ」となる。
まずは紙にフリーハンドで線を引き、3×3のブロック(基本単位)に区切られた9×9の正方形のマス目81個をつくる。これにはボールペンを使う。
次に万年筆で基本単位ごとに仕切りを入れ、パズルに配された数字を同じマスに書き写す=写真。
それから座いすを倒して、本を読むような姿勢で問題を解く。数字の書き込みは鉛筆でやる。
初級のころからそうだったが、上級・難問となると何回かに1回は失敗し、最初からやり直す。それを見越してのことだ。当然、消しゴムもそばに置いてある。
紙の下敷きには定期刊行物の「常陽藝文」を当てる。ちょうどいい大きさと厚さで、持っていても重さを感じない。
なにしろ用紙には事欠かない。毎日、新聞に「お悔み」情報(コピーのチラシ)が折り込まれる。このチラシの裏面を利用する。
慣れるにつれて中級に手を染め、秋ごろからは上級にも挑戦するようになった。年が明けると難問にも手を出し始め、1年が過ぎた今は上級と難問だけをやっている。
難問はさすがに壁が厚い。壁を超えるには別の手を打つ必要がある。年寄りにはそれがなかなかわからない。
縦・横が交差する空白のマスに入る数字を、そのマスが入っている基本単位のほかのマスの数字も見ながら探す。それで該当する数字が見つかる場合がある。
同じマスに入る数字の候補が並んだ時にもやり方がある。「奥の手」ならぬ「脇の手」だ。その使い方に気づくと、上級と難問の壁がぐっと低くなる。
初級・中級は15分ほどで終わった。上級はさすがにその倍、あるいは40分くらいはかかる。
そもそものきっかけは、90歳になる近所のおばさんが数独をやっていると聞いたからだった。
「慣れよ、慣れ」。その言葉を信じて始めたら、沼にはまった。といっても、そればかりやっているわけではない。
早朝4時過ぎに起きると、9時ぐらいまでは家事手伝いを含めて「朝活」をやる。ブログの文章も仕上げる。
その日に予定がなければ、あとは自由時間だ。調べもの(ネット検索)をしたり、本を読んだりして過ごす。
合間に数独をやる。上級と難問を2つないし3つやるだけで、ざっと2時間はかかる。気分転換には格好の脳トレだ。カネもかからない。それに、と思う。夜の睡眠が深くなった。
人の名前は「あれ、あれ」 で変わらないが、前の日に言われた用事やふとんから抜け出した時刻などはちゃんと覚えている(当たり前?)。とにかく、前よりは脳を使うようになった。これだけは確かだ。