2025年8月28日木曜日

ミョウガの子がわんさと

                                
  8月に入ってすぐの日曜日、うっすら明るくなった庭に出ると、ミョウガの小群落に白っぽいものが落ちている。

 なんだろう? 近づいてよく見たらミョウガの子(花穂)だった。株元から生え出て、先端で薄黄色い花を咲かせていた=写真上1。

いつもは月遅れ盆が過ぎたころ、思い出してミョウガの小群落に分け入る。すると一つや二つ、黄色がかった白い花が咲いているのを見かける。それに比べたら今年(2025年)はずいぶん早い。

夏井川渓谷の隠居の庭にもミョウガの小群落がある。わが家の庭で初収穫をした同じ日、隠居のミョウガをチェックすると、やはりミョウガの子が生えて花を咲かせていた。

このときから3週間。8月24日に隠居へ行くと、すぐカミサンがミョウガの子を収穫した。

それがザルに入って坪庭の水場にあった。私も手伝わないといけない。ホースで水をかけながらごみやしおれ花を取り除き、いつでも調理できるような状態にした=写真上2。数えると64個もあった。これまでで一番の収穫量ではないか。

 わが家では、ミョウガを年2回楽しむ。春、ミョウガタケ(茎)が芽生えて15センチほどになったとき。そして初秋、ミョウガの子が茎の根元に現れ、花を咲かせ始めたとき。どちらも汁の実や薬味にする。

咲き始めなら花も食べられる。「エディブルフラワー」(食用花)である。一日花なのですぐしおれる。しおれ花は土やごみと一緒に取り除く。

今一番気に入っている食べ方は甘梅酢漬けだ。花も咲き始めなら一緒に漬けられる。

甘酢に彩りとして、シソで赤く染まった梅酢を加える。梅酢とミョウガの香味が口の中でからみあい、溶けあって広がる。採りたてなので、シャキシャキしてやわらかい。初秋、晩酌のおかずになくてはならない逸品だ。

糠漬けもいいのだが、肝心の糠味噌が猛暑とコバエのためにおしゃかになった。こちらは、今季はあきらめるしかない。

刻んだカブやキュウリに、みじんにしたミョウガの子をまぶす一夜漬けもいいが、急には食材がそろわない。

 これはいつも書き加えておくのだが、香味の正体は「α―ピネン」と呼ばれるもので、物忘れどころか集中力を高める効果があるそうだ。加熱すると香りは大きく減じるというから、やはり甘梅酢漬けが一番だろう。

 とはいえ、ほかに料理法はないものか。カミサンが後日、あるところから聞きつけてきた。

ミョウガの子に大葉とキュウリを加えて刻み、そのまま「ごまだれ」をかけて食べる。さっそく晩酌のおかずになって出てきた。これもまたさわやかな土の味だった。

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