天気が問題といえば雨のこと。雨の場合は次の日曜日に順延する――。これが9月最初の日曜日に開かれる地区市民体育祭の慣例だった。
4年に一度はいわき市長選と重なる。これもルーティンのようなものだ。前例に従って開催日が8月最後の日曜日に前倒しされた。さらに、雨天の場合は中止、が決まった。
というのは、会場が地元の小学校の校庭だからだ。1週間後の9月7日は体育館が投票所に充てられる。雨天順延になると投票を妨げることになる。
8月31日の前日まで毎日朝晩、ネットでいわきの気象情報をチェックした。テレビの予報だけではよくわからない。
直前の予報は、「晴れ」で「気温32度」の気象会社が2社。NHKは「7時台曇り、8時台晴れ、9~10時台曇り、11~12時台晴れ」で「気温31度」だった。
「『残酷暑』になるか」。いやな予感を抱いて寝たが、起きると曇っている。このまま曇天が続けば、最高の体育祭日和になる。
心配したのは、雨ではなく暑さだった。熱中症警戒アラートが発表されてもやるのか。強行して救急車を呼ぶ騒ぎにならないか。関係者の一人として、当日の気温だけが気がかりだった。
早朝6時、花火が2発打ち上げられる。体育祭開催の知らせだ。空模様は? 雲が出ている。これはいい兆候だ。
開会式の時点では曇天で、関係者のだれもがホッとした。とはいえ、時がたつごとに上空の雲が消え、来賓や長寿会対象の玉入れ(「童心にかえって」)が行われた午前10時前には、すっかり青空になった=写真。
地区対抗の団体競技は綱引きと安全運転、それに玉入れの3種目だ。リレーはコロナ禍を経て、選手が集まらなくなったために廃止された。
わが区は、「サポーター」に団体戦の出場選手の確保をお願いしたが、欠員が出た。それを区の役員が加わることでなんとかしのいだ。
予定されたプログラムはお昼前には終了した。わが区は、綱引きは完敗(いつものことで、これは予想通り)、安全運転と玉入れは1位で、なんと総合優勝を果たした。去年は準優勝、今年は優勝と、若い家族連れの活躍で最高の結果が出た。
晴天、しかし少々風あり。この風がプラスになったか。救急車を呼ぶようなこともなく大会を終えることができた。
実は前日、地元体育協会のスタッフや各行政区の役員などが出て、会場のライン引きやテントの組み立てが行われた。
カンカン照りの作業で、むしろこちらの方で体調を崩す人間が出てくるのではないかと心配したほどだ。
私自身たいした仕事をしたわけではない。が、汗だくになり、家に帰ってぬるま湯につかっても、しばらくは体がほてったままだった。
秋は名ばかりの高温が続く。一日たった月曜日は、福島県にも熱中症警戒アラートが発表された。日曜日はたまたまほんの一瞬、天が少し熱を抑えてくれたのだ。
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