東日本大震災の前、9月1日は台風襲来の時期を告げる「二百十日」でしかなかった。関東大震災を教訓に、災害に備えようという「防災の日」でもあるが、いわきは大規模な災害の少ない都市、人口が集中する平野部(マチ)の人間の防災意識は高いとはいえなかった。
それでもよかった。火山はない。大きな地震もない。台風はかすめるだけ。冬は晴天の日が続く。「東北の湘南」だとか、「サンシャインいわき」だとかを自称するのは、この冬季の温暖な気候のためだ。
大震災後は脳味噌が一新した(はずである)。地震があれば、震度を、震源を確かめる。事故を起こした福島第一原発のことが気にかかる。
きのう(8月31日)、「防災の日」より一日早くいわき市で総合防災訓練が行われた。沿岸部では津波避難訓練=写真=が、双葉郡に接する久之浜・大久地区では併せて原子力災害図上訓練が行われた。
内陸部では8地区で防災訓練が行われた。旧神谷(かべや)村は、この訓練からは外れた。外れてよかった。きょう、8行政区対抗の神谷地区市民体育祭が行われる。きのうは酷暑のなか、午後から会場となる小学校の校庭でテントを張ったり、ライン引きをしたりした。
きょうは市長選の告示日。9月8日の投開票日を目指して、間もなく舌戦がスタートする。旧神谷村の住民にとっては、まずは市長選よりも体育祭だ。朝6時に開催を告げる花火が鳴った。朝からカンカン照りだ。熱中症にならないよう、体育祭が無事に終わるよう念じつつ、これから出陣、いや開催の準備に出かける。
1 件のコメント:
市長選挙、風は吹いていますか?
任期満了の市長選挙、誰が今後の復興を形作るのか大いに楽しみです!
問題山積、市民は自覚してるのでしょうか?
何が現在問題で、何がその現在が未来に影響を及ぼすのか?わからないのではないでしょうか?
いつものことですが、継続か変化か?もちろん同時並行すべきはわかっているし、だれがなっても同じだとは今回も言ってはならない。
マスコミが告示前にその謎解きを十分してほしかったし投票率低下を避ける意味でも啓蒙してほしかった!(これからでも間に合う)
停滞は許されざるものですからわかりやすく素早い実行を望みたい。
市民が増えたのか単に人口が増えたのかわかりませんが、若い人もお年寄りもここで暮らすみんなが安心して暮らせる街にしなければ将来禍根を残すでしょう。
誰からもここに住んでうらやましがれる「いわき市」にしなければと次のリーダーも同じく思っていることでしょう? 溜息が洩れます。
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