2014年1月25日土曜日

ガン・カモ調査

 何日か前の昼すぎ、街から夏井川の堤防を帰ってきたら、ハクチョウたちが川面にあふれていた。ふだんは午後3時ごろに数が最大になる。「白鳥おばさん」がえさをやるからだ。それが、真昼なのにその時間帯の2倍以上になっていた。いわきもいよいよ1年で一番寒い時期を迎えたのだ。
 
 元日のころは総勢100羽ほどだった。今は200羽以上いるだろう。野鳥の会のメンバーのように1羽ずつカウントするわけではない。これまで見てきた経験から、そのくらいはいる、といった程度だ。実際の数はいつも見た目より多い。
 
 元日にはすでに、コハクチョウにまじってオオハクチョウが飛来していた=写真。川岸に立って間近で見たので、オオハクチョウとわかった。
 
 ふだんは車で通りがかりながら、ちらりと目をやるだけのウオッチャーだ。「白鳥おばさん」がえさをやるとか、空から次々に舞い降りるとかしないと、車を止めることもない。元日は初めて「白鳥おばさん」の姿を見たので、川岸までついて行った。
 
 いわきへはまず、コハクチョウがやって来る。次に、オオハクチョウがポツリポツリと現れる。真冬になると、その数が増す。それで、渡りの途中で滞留していた北海道の湖が氷結したのだとわかる。カモ類を含めた全体の飛来数もピークになる。一種の生物季節観測から得られた経験則だ。
 
 この時期は、例年、ガン・カモ類の全国一斉調査が行われる。いわきでは日本野鳥の会いわき支部が実施している。今年は1月12日(日)に行われたはずだ。速報値は、ほぼ1週間後にはメディアで公開されていたのに、今年はまだ報道がない。いわき支部のホームページにもたどり着けない。わが“野鳥情報”はそれですっかり乏しくなった。

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