2026年8月6日木曜日

夏ネギも軟らかい

                                             
   7月前半のこと。家庭菜園でキュウリの収穫がピークを迎えたらしく、あちこちからお福分けが届いた。

生(な)るときには一斉に生る。作る方も、もらって食べる方も、核家族だから食べきれない。

5本、7本とまとまって届く。まずは晩酌時に生で味噌をつけて食べる。採りたてなのでみずみずしい。

残りは1日2本をめどに糠床に入れる。といっても、キュウリは日を追うごとに水分が飛んで、中身が白っぽくなる。こうなると、漬けてもうまくないので、3~4本まとめて漬けることもある。

漬けている時間は糠床の塩分によって異なる。温度でも変わる。なにかでいちいち測って決めるわけではない。キュウリや大根の漬かり具合、味、そして色を見て判断する。

暑くて乳酸菌の活動が活発なら、12時間にとどめる。これだと、朝入れて夕方には取り出すことになる。今はだいたい24時間漬けておく。

私が手本にしているのは、先日、101歳で亡くなったネギの師匠、塩脩一さん(平北白土)宅でいただいたキュウリの糠漬けだ。

採りたての緑色、シャキシャキとした食感、絶妙な塩味――。キュウリの糠漬けとしては絶品だった。

塩さんにはネギのことをいろいろ教えてもらった。それで、夏井川水系だけでも、下流域の平地は千住系、渓谷あたりから上流では加賀系が栽培されていることを知った。

私が夏井川渓谷の隠居で栽培している「三春ネギ」は加賀系らしい。田村郡からいわきの川前を経由して、小川の渓谷の小集落へと種が伝わった。

現在、スーパーなどで売られている太くて白いネギは、塩さんのいう「いわき一本太ネギ」かどうか、私にはわからない。見た目はきれいで、白くて太い。が、どうにも硬くて味噌汁には不向きだ。

それはともかく、千住も、加賀も秋冬ネギである。夏に買って来て食べるのは根深でも細く小さいものが多い。

先日、高久に住む知人から電話があった。「夏ネギを持って行く」という。翌朝、夏ネギとキュウリ、インゲンが届いた=写真。

キュウリはイボイボが目立つ。すぐ3本を糠床に入れた。夏ネギはその晩、焼いて食べた。軟らかい。葉の部分には蜜があった。地ネギだろうか。

味があっさりしているのは、夏で、寒くて凍らないように糖分をためる必要がないからだろう。

いずれにしても、私はネギとジャガイモの味噌汁を、ネギの味を測る目安にしている。

翌朝、カミサンがこの味噌汁を出してくれた。焼いたときと同じ食感だった。夏ネギもジャガイモとの味噌汁にいいことがわかった。またひとつ、ネギ栽培の根深さを知った。

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