2014年11月14日金曜日

木のうろの水たまり

 11月中旬になっても、耳もとで羽音を立てている虫がいる。蚊のようでもあり、ないようでもあり……。刺されれば一発でわかるが、10月下旬以降はそうしたこともなくなった。

 この夏、69年ぶりに国内で「デング熱」患者が確認された。海外渡航歴のない若い女性が都立代々木公園内でダンスの練習をしていたとき、蚊に刺された。その蚊がデングウイルスを持っていた。

 デングウイルスをもった外国人か、アジア方面へ旅行して蚊に刺され、デングウイルスをもって帰国した日本人が、同公園でヤブカ(ヒトスジシマカ)に刺された。すると、ヤブカにデングウイルスが移り、新たにその蚊に刺された人間が発症した――ということが考えられるらしい。
 
 蚊の“ゆりかご”は放置された古タイヤや庭の鉢、下水などの滞水スポットだ。木のうろの水たまり=写真=も、ヤブカのふるさとになる。
 
 前にも書いたが、わが家では毎年、5月20日前後に蚊が現れて人間を刺し始める。姿を消すのは10月下旬。今年は「デング熱」のこともあって、「蚊が刺した最後の日」を記録するつもりでいたが、このままでは「10月下旬あたり」で終わってしまいそうだ。
 
 11月に入っても耳もとで続く「ブーン」が蚊だとしたら、そしてそれに刺されたら、私の中では大ニュースになる。蚊の出現期間が長くなった証拠、つまり地球温暖化を示す身近な例になるからだ。

1 件のコメント:

issay matsu さんのコメント...

最近は寒いのに寒いのに飛びますか