「ブロガー」のサービス障害だとかで、きのう(11月8日)はブログをアップすることができなかった。6年間で初めてのトラブルだった。夜10時には復旧したようだ。以下、きのう、アップを予定していた文章です。
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夏井川渓谷では、カエデの紅葉がピークを迎えている。一方で、カエデ以外の落葉が進み、裸木が目立つようになった。すると、線路に落ち葉が積もって列車の車輪が空回りすることがある。雨による“濡れ落ち葉”が原因だ。
今季の“初滑り”だったようだ。おととい(11月7日)の福島民報に、前夜、磐越東線の川前~夏井駅間でいわき発郡山行きの列車が“濡れ落ち葉”のために遅れた、という小記事が載った=写真。
枯れ葉は濡れると「形状記憶装置」がはたらく。晴れた日が続けば、乾いて反り返り、落ち葉で埋まった森の小道はふわふわしたじゅうたんのようになる。雨が降ると、これが全く様相を変える。濡れた落ち葉がへばりつくようにぺしゃんこになる。しかも、滑りやすい。
それからの連想だが、線路と車輪の間に“濡れ落ち葉”がはさまって、前進するための摩擦力が落ちるのだろう。しかも、磐東線の下りの場合は平地から山の向こうのゆるやかな高原へと、V字谷を経由して駆け上がっていく。勾配がきつい。いよいよ前に進めない。
磐東線で列車が遅れた――と聞くと、反射的にイノシシのことを思い浮かべる。それはしかし1年を通してのことで、今回は晩秋~初冬限定の“濡れ落ち葉”が原因だった。(そういえば、おとといは立冬だった)
これからいっそう枯れ葉は森に降り、川に降り、道路にも、線路にも降る。それで、この時期、「毎朝、散歩を兼ねて線路の様子を見にいく」人がいた。十数年前に溪谷の集落で、その本人から聞いた話だ。
そうだった。ネギの苗床にも枯れ葉が降る。隠居(無量庵)へ行くたびに苗床をのぞいて、日光を遮断する枯れ葉を取り除く。それが、このごろの仕事だ。季節によって注意をしなくてはならないことが違う。
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