秋まきの三春ネギが芽生え、7センチ前後に育った。これから厳寒期を迎える。防寒のために苗床にもみ殻を敷き詰めた=写真。
菜園のある夏井川渓谷の標高は200メートルほど。上流の川前ほどではないが、真冬には菜園の表土が10センチ近く凍る。生ごみを埋めようにも、スコップでは歯が立たない。時間があれば、太陽に暖められて凍みがゆるむ午後まで待つ。なければ、ツルハシで凍土を割るか、枠の中の堆肥に穴を掘って埋める。
冬の苗床に霜柱が立つと厄介だ。せっかく根を張ったネギ苗が浮き上がり、土が解凍すると倒伏して枯れる。もみ殻はそれを予防する。それでも、極寒期には先端が霜枯れて黄色みを帯びる。
今までは、採種~保存~播(は)種~定植~収穫の足かけ2年サイクルで種を確保してきたが、原発震災でそれがおかしくなった。冷蔵庫に眠っていた種を使ってそのサイクルを再構築しないといけない。手抜きをしても、なんとかネギ自身の力で修復できていたのが、今度ばかりは後がないのだ。
というわけで、手引きに従って間引き・追肥をして冬をやり過ごし、なんとか5月の定植時期まで持っていく。春がくると、苗が青みを取り戻し、ぐんぐん太く大きくなるのを脳裏にえがきながら。
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