2013年11月21日木曜日

5分間の生中継

ゆうべ(11月20日)のNHK福島「はまなかあいづ」で、「この人に聞きたい」がいわきから生中継された。NPO法人「みんぷく」(みんなが復興の主役!=正式には3・11被災者を支援するいわき連絡協議会)の長谷川秀雄理事長が、<まちの交流サロン「まざり~な」>を紹介した。生中継の場所がたまたま「まざり~な」第1号のわが家(米屋)になった=写真

いわきでは、交流スペース「ぶらっと」(シャプラニール運営)や「小名浜地区交流サロン」(ザ・ピープル運営)、「なこそ交流スペース」(なこそ復興プロジェクト運営)、「ぱお広場」(いわき自立センター運営)などが、避難者と避難者、避難者と市民を結ぶ拠点になっている。さらにきめ細かく、被災者・避難者の身近に交流サロンを――というのが「まざり~な」の狙いだ。

「みんぷく」は、いわきで活動している市内外のNPOと個人による被災者支援ネットワークとして組織された。緊急支援から生活支援、そして心のケアへと、取り組む中身が変わりつつあるなかで、<まちの交流サロン>づくりプロジェクトが始動した。

カミサンの実家が米屋で、その支店に住んでいる。カミサンは店番を兼ねながら、地域図書館「かべや文庫」を開いている。昔は子どものたまり場、今は主婦のしゃべり場だ。震災後は、近所のアパートや借家に住む避難者もやって来て、おしゃべりをするようになった。シャプラニールいわき連絡会として、交流スペース「ぶらっと」にも関係している。そういう経緯があって「まざり~な」を引き受けた。

店には「まざり~な」のステッカーが張ってあり、こんな文章のチラシが置いてある。「いわきの町にずーっと住んでる人も、新しく住み始めた人もみんながなかよく交流できる場所として、まちの交流サロン『まざり~な』が始まりました。あなたの町のお店などに貼ってある丸いステッカーが目印! 買い物ついでに立ち寄っておしゃべりでもしていきませんか?」

いわき市内で避難生活を続ける市民、相双地区の住民は合わせて3万人を超える。応急仮設住宅、雇用促進住宅、アパートなどの借り上げ住宅に住むが、時間の経過とともに不安感や孤立感を深めている人が少なくない。そういう人のために「まざり~な」が少しでも役立てば――という思いが関係者にはある。

6時38分から約5分間の生中継だったが、準備には何時間もかけた。番組を深化させるためのやりとりも入念に行われた。テレビカメラが動いている同じ屋根の下でテレビを見る不思議。テレビメディアの番組づくりの実例をつぶさに観察したので、いずれ感想をお伝えしたい。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

すごいですね! 時間がわかれば見たかったです。 最近は新聞のテレビ欄を見ないのでいつも見逃してばかりです。

どんな感じだったんでしょうか?