2026年2月23日月曜日

まさに「川中島」

                                
 夏井川渓谷の隠居にミニ菜園がある。辛み大根がびっしり生えている。最初は種をまいたが、翌々年あたりからは「ふっつぇ」(いわき語で「自然に生まれた」の意)が育つのを待つだけになった。

 冬は葉が枯れてチリヂリになる。が、根は肥大している。行くたびに2~3本は抜き取る。硬いので「おろし」にしかならない。

 前期高齢者のころまでは、このおろしが刺激的でよかった。が、今はちょっときつい。おろしに酢をかけて辛みを和らげる。

 辛み大根のかたわらにはネギの苗床。畳4分の1にも満たない。このネギ苗も霜をかぶったあと、先端がチリヂリになった。

前は冬になると防寒のためにもみ殻を敷いた。近年は暖冬気味のためか、つい手抜きをしてしまう。

追肥はするが、あとはほっといたままだ。それで去年(2025年)も、一昨年も育ちが悪かった。

 ネギは中国の奥地、砂漠が生まれ故郷だ。雨がなくても大丈夫。種をまく前の苗床にはたっぷり水をやる。水やりはこのときだけ。そう考えて苗に追肥をしても、水をやったことはない。

冬は晴れて乾燥するいわき地方だが、それにしてもこの冬は雨が少ない。気象台のデータによると、小名浜では今年に入ってから2月22日までに、1月2日に0.5ミリ、同5日に1.0ミリの計1.5ミリしか降っていない。

 内陸の山田も事情は同じ。1月5日に0.5ミリの雨が降っただけだ。いわき地方は、今年はまだ雨らしい雨がない。

 これでは人間の体も乾燥する。手の指、足のかかとと、老人は保湿クリームが欠かせないわけだ。

ネギ苗も心配だ。苗床に追肥はした。しかし雨が降らなければ、肥料も解けて土にしみこまないのではないか。苗の段階では水が必要ではないのか。

ネットでチェックすると、苗床の表面が乾燥していれば水をやる、とあった。やはり子ネギはのどが渇いているのだ。日曜日(2月22日)に隠居へ着くとすぐ苗床に水をやった。

隠居へ行く前、いつもは帰りに通る夏井川の堤防を利用した。田んぼは乾いているのに、川の水が少ない。

田植え後、田んぼに水を取られて川の水量が減り、「川中島」になることがある。冬なのに、今、それと同じことが起きている。

平中神谷の字名に川中島がある。その近くの夏井川が川床をさらして、まさに「川中島」になっていた=写真

このまま雨がないと上水道は?となるが、それ以上に心配なのが林野火災だ。

今年から林野火災注意報の運用が始まった。いわき市消防本部のホームページを開くと、「林野火災注意報発令中!」の大文字が目に入る。庭先でのたき火やごみ焼きは、5月までは厳禁だ。

ネギ苗に水をやりながら思った。いや、思わざるを得なかった。地域の気象は地球の気象、極小は極大と根が同じ。乾燥と温暖化が渦巻いて心配の種がふくらむばかりだ

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