2026年4月17日金曜日

忘れ物

                                                  
 黒い布バッグがある=写真。図書館に返す本を入れる。銀行へ行くのに通帳とハンコを入れる。書類を入れて会議に出席する。撮影不可のところではカメラをしまっておく。

要するに、モノを持って出かけるときには、決まってこの黒い布バッグを利用する。

このバッグを、同じ場所で、同じ理由で2回忘れた。いわき駅前の再開発ビル「ラトブ」の総合図書館に本を返し、新たに借りて、1階のスーパーで買い物をしたときのことである。

 いつものように私がカートを押し、カミサンが買い物かごに品物を入れる。カートにはフックが付いている。本が入った布バッグを提げながらのカート押しはきついので、これをフックに掛ける。

 会計をすませてカミサン携帯の布バッグに品物を入れたあと、カートを所定の場所に戻すのだが、このとき2回続けて黒い布バッグをフックにかけたままにしてしまった。

スーパーのマルトへは買い物かごと変わらない大きさのマイバッグを持って行く。車に常備している。

ラトブではそこまでの量にはならない。で、いつもカミサンがバッグに入れておく小さな布バッグを広げて品物を移す。

 このバッグに入りきらないときは、私の黒い布バッグも利用する。その場合は黒い布バッグを忘れるようなことはない。

 カミサンの小さなバッグに入り切ったとき、錯覚が起きる。そのバッグを持つと、マイバッグを持ったような気になる。黒い布バッグの存在が頭からスポッと抜ける。

 カートを所定の場所に置く。地下の駐車場に戻って車の運転席に座る。「あれつ!」となる。ここでやっとバッグをカートのフックに置き忘れてきたことに気づく。

 1回目はカートのフックに掛かったままだった。2回目は、カートのフックにはない。レジ係に聞くと、エスカレーターの向かいにサービスカウンターがある、そちらに聞いてくれという。

 マルトにサービスカウンターがあるのは承知している。ラトブの1階にもサービスカウンターがあったのだ。

 急いでカウンターに行くと、奥の方に見慣れた黒い布バッグがあった。だれかがレジに届け、そこからサービスカウンターに移されたのだろう。「本が入っている」「カートに置き忘れた」と告げると、係の女性がにっこりしながら返してくれた。

 忘れるパターンがまったく同じでは、もうフックに掛けるわけにはいかない。何事三度で、フックに掛けて買い物をすればまた忘れてしまう可能性がある。

 このへんのことに注意がゆるくなるのは、やはり老化が関係しているのだろう。そのことを頭に入れておく。といっても、いざその段になると忘れるのが老化というものだ。

しかたがない、今はバッグのひもを握って、カートにバッグを載せるようにして売り場を巡っている。

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