今年(2026年)1月11日現在でいわきにはハクチョウなどの水鳥が何羽いたか――。
令和7年度のガン・カモ調査結果がまとまり、日本野鳥の会いわき支部の会報「かもめ」第170号(4月1日発行)に掲載された。
それによると、支部分担15地域合計で2896羽が観測された。前年よりは544羽増、前々年に比べても574羽増だった。
一斉調査日には支部から延べ27人が参加した。ちょうど寒波が南下したタイミングだったという。
寒波襲来の直後には珍しい鳥が見られることがあるらしい。沼部(鮫川)と平・塩(新川合流部の夏井川)では、アメリカコハクチョウ(コハクチョウの亜種)、四倉漁港ではコクガンの若鳥が確認された。
特筆すべきこととして紹介されている事例にうめいた。今回「ついに」コサギが確認できなかったというのだ。
コサギはいわきでも水田や川で普通に見られるサギだ。「近年減少傾向」にあったそうだ。
日曜日、夏井川渓谷の隠居へ行くとき、神谷~中塩~平窪と小川の水田地帯を通る。
サギ類がよく水田を歩いているが、それはくちばしの黄色いダイサギかチュウサギがほとんどだ。くちばしの黒いコサギは、言われてみれば確かに1、2回しか見ていない。
調査の目玉ともいうべきハクチョウはどうか。コハクチョウは平・塩122羽、三島(小川)85羽、鮫川の沼部30羽で、夏井川で一番歴史のある平窪~愛谷堰は13羽だった。
日曜日のたびに三島を通り、マチからの帰りにたびたび塩のハクチョウ=写真=を見てきた人間には、コハクチョウの数字は越冬前半の状況を示したものと映る。このあとかなり渡ってきた印象があるからだ。
オオハクチョウは沼部で30羽、塩で2羽が観測された。鮫川河口のコブハクチョウ3羽は、「留鳥」化したものではないだろうか。
三島では、コハクチョウに寄り添うようにしてよく目立つオナガガモが、今年は観測されなかった。
代わりにというわけではないが、塩には75羽、平窪~愛谷堰には計59羽が飛来していた。
数としては冬鳥のマガモが最多の975羽で、前年の倍を超えた。塩ではなんと628羽も観測された。留鳥のカルガモも664羽と多かった。こちらもマガモ同様、各地に散らばっていた。
平成23年度から15年間のコハクチョウなど4種類の観測数がグラフ化されて載っている。
マガモとカルガモはともかく、コハクチョウと夕筋海岸のクロガモは減少傾向にある。気象変動が人間の生活にもたらす影響は、ガン・カモ類の観測調査からも類推できる。そんな思いで毎年、観測結果を見ている。
※4月12日の追記=三島にハクチョウが1羽残留していた。今年も帰れなかった「エリー」だろう。夏もいるとなれば、なんとか日本の暑さを乗り切ってくれ。そう念じるしかない。
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