40代から50代にかけて、いわき市が開く審議会や懇談会のメンバーになったことがある。
なかでも記憶に残っているのは「未来会議」と「総合型図書館整備懇談会」だ。正式な名称は忘れたが、たまに当時の議論とメンバーの顔を思い出す。
議論が楽しかったというのが一つ。もう一つは、自分たちの身の丈に合った提言内容だったことが懐かしい理由だろう。
市民が利用しやすい図書館を――。自分たちで提言した総合図書館を、私自身、オープンと同時に利用している。
図書館へ行って本を借り、調べものをして感じるのは、休館日や開館時間などの提言がよく生かされているということだ。
つまりは、自分の暮らしと密接につながる総合図書館ができたこと、そのための考え方などを「協働」でつくりあげたという実感がある。
ある日、ひょんなことからこの2つの組織を思い出した。いったい何歳のときにかかわったのか。ネットで情報を探ると見えてきた。
「未来会議」は平成元(1989)年から同3年まで続いた。私は満40歳だった。3つの提言を終えて解散するときには満42歳になっていた。
「総合型図書館」の方は平成13(2001)年から翌年にかけて開かれた。つまりざっと10年後、満52歳前後のことである。
先日、久しぶりに総合型図書館への提言書=写真=を読んでみた。ここでは前に書いたブログの文章を引用する。
――「基本理念」のなかに〈「個」のある図書館、「輪」をつくる図書館〉というフレーズがあって、次のような文言が添えられている。
「思い思いに過ごす『自分の椅子』のある図書館。ここは、人と人、人と情報とが出会う交差点。この新たな図書館が、いわきの文化をはぐくみ、人々の暮らしの質を高め、街のにぎわいをつくる」
総合図書館が平成19(2007)年10月25日、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」のオープンと同時に、中核施設として開館した。
奇しくも同じ日に私はフリーになった。すぐさま図書館通いが始まった。以来、仕事に、趣味に「自分の椅子」を利用している。
といって、何時間もいるわけではない。空想の「マイチェア」がいつもそこにある。そう思わせる規模、環境、空間ができた。
「ラトブ」は街のなかの「街」であり、「知の森」であり、仕事に必要な「もう一つの椅子」である。少なくとも私にはそんな存在だ。今日も「知の森」に分け入るつもりでいる――。
未来会議では①国際化②自然とヒトのシナリオ③まちづくりにおける市民と行政――の3つの提言をした。
最初の国際化は事務局から提案されたが、あとの2つはメンバーが提起して自由に議論した。
自然とヒトのシナリオでは、哲学者内山節さんの本をベースに、自然を利用しながら守っていくための認識を深めた。
「まちづくりの本をつくろう」となって、四国の四万十川を訪ねたこともあった。こちらも提言書を読んで思い出した。
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