2009年1月4日日曜日

「サンシャインいわき」を実感


テレビの気象情報を見ていて、ふとこんなフレーズが思い浮かんだ。「いわき市は『冬のしのぎやすさ日本一のマチ』」――なにを今さら? その通りだが、あらためて「サンシャインいわき」を実感したのだった。

いわき市は冬、晴れの日が多い。「西高東低」の冬型の気圧配置になると、日本海側は大雪に見舞われる。奥羽山地と阿武隈高地に遮られた太平洋側のいわき市は、雪とは無縁の青空になる=写真

でも、寒い。「カラッ風」が体を切り刻む。「散歩病」ではないから、そんな朝には散歩をとりやめる。「ゴー、ゴー」という音を聞きながら、ふとんに入ったままでいる。

8歳=昭和31年=のときに西風が吹き荒れ、町(阿武隈高地の常葉町)が大火事になって以来、この「もがり笛」には還暦になった今も耐えられない。耳をふさぎたくなるほど気持ちが落ち着かないのだ。

それはさておき、いわき市ほど冬に日光の恩恵を受けている地域は、ほかにないのではないか。雪国から嫁いで来た女性は、冬に洗濯物が干せることに感動する。その話は去年の3月にも書いた。

北日本のみならず、西日本の九州が雪のときだって、東北と関東の境にあるいわき市は、雪とは無縁だ。本州の東のどんづまりである。雪をもたらす「天空の川」は2つ山を越えるうちにエネルギーを使い果たして、「カラ元気」=「カラッ風」になる。テレビの気象予報に出る日本列島を俯瞰しながら、そんなたとえが浮かんだ。

いわきは南北に長い日本列島の中間点、しかも本州ではほぼ最東部に位置する。この「地の利」が雪とはあまり縁のない文化と精神を培ってきたのだろう。

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