2009年1月10日土曜日

自前の白菜を漬ける


白菜漬けが底をついた。夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ車を走らせて、菜園から白菜を何玉か取って来なくてはならない。太平洋側が雪になりそう――というので、きのう(1月9日)の昼、雨模様(雨はまだ降っていない、念のため)のうちに車を走らせた。

師走に入ると、結球を始めた白菜に鉢巻きをした。少しずつ寒気が強まってきたらしく、外側の葉が凍って先端からチリチリになり始めた。結球しそこなった小玉は、もう黄色い「葉ボタン」だ。ウデが悪いから大玉はない。中玉を4つ、カマで切り取った=写真

鉢巻きなしの白菜は10玉余。これ全部がヒヨドリのえさになる。例年、1月前半くらいまではヒヨドリの来襲はない。が、後半に入ると必ず来る。すると早い。たちまち「葉ボタン」が消える。

毎年のことながら、わが菜園の白菜が育って結球するまでは、朝市に並んだ白菜や頂きものを漬けて食べる。暮れのクリスマスイブのころ、初めて自前の白菜を収穫して漬け、新年と同時に自前の白菜漬けを食べ始めた。2日に2家族がわが家へ合流した。1人が、リップサービスかもしれないが、白菜漬けを「おいしい」と言ってくれた。

そうなると俄然、やる気がわく。「豚もおだてりゃ木に登る」だが、自分でつくった白菜を自分で漬ける、というところに、「生存」と結びついた「安心」を感じるのだ。

底をついたとはいえ、古い白菜漬けにキムチの素をまぶしたものがタッパーに入って残っている。甥っ子から広島菜の漬物も届いた。新しい白菜漬けが食べられるまで、軽く1週間はしのげる。

夕方になると雨が強くなった。毎週金曜日に卵を届けてくれる川内村のバクさんは、「うちに電話したら、川内は雪だって」と言って、そそくさと帰って行った。きょうはこれから、自前の白菜を八つ割りにして干す。夜か、明日(1月11日)の朝には漬ける。それでまた安心する。

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