2009年1月22日木曜日

ガン・カモ類調査


日本野鳥の会いわき支部が1月11日、「ガン・カモ観察会」を実施した。その4日後(1月15日)、カウント数が新聞に載った。数字を見た感想を少し述べたい。

カモ類は5,650羽。去年より964羽増えた。ハクチョウ類700羽。去年より608羽減った。参考調査のカワウは153羽。去年より一気に120羽増えた。

大挙してやって来るハクチョウやカモ類は、年によって変動がある。1,000羽前後の増減は、私はそんなに気にしない。暖冬なので、北海道の湖などがまだ結氷していないのだろう。「えさやり自粛」のせいかと見る向きもある。が、それよりも南下する必要がないから、ハクチョウ類は北の方にとどまっている。そっちの方が、理由としては大きいのではないか。

第一、ハクチョウ類が「今年はえさをもらえないんだってよ」などと言って、どこかにとどまったり、別の場所に移ったりするだろうか。来たいところに来るのだ。家に支配される人間とは違って、ハクチョウたちはすみかを選択する。

さて、高級官僚は「天下り」をしたあと、「渡り(鳥)」になる、という話は置いといて、ウである=写真(泳いでいるのはオオバン)。

ウにはウミウとカワウがある。単純に、川の上流に飛来するのはカワウ、海や川の下流にいるのはウミウ――と分けているのだが、素人には区別がつかない。しかも、人の気配を感じるとすぐ飛び立つ。ますます区別しにくい。

数年前までは、いわきの夏井川でウの姿を見ることはまれだった。野鳥の研究者も「いわきにいるのはウミウ」という判断だった。が、夏井川を毎日見ていると、その常識が通用しない、という思いが強くなってきた。毎年、ウの数が増えているのだ。カワウではないのか。野鳥の会の「参考調査」で溜飲が下がった。やはり、カワウだったのだ。

河口で一休みしていたウたちはウミウだろう。ハクチョウやカモたちが休んでいる辺りにいるのはカワウだろう。漠然と分けながらも、早く識別力をつけなくては、と気をもむこのごろだ。

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