2009年1月26日月曜日

力士・玉乃島


大相撲初場所は朝晴龍の優勝で終わった。この力士の精神力はすごい。それで相手を圧倒し、白星を重ねてさらに自信を取り戻した場所だったように思う。ハラハラドキドキしながら横綱対決を見た。

横綱とは別に、毎場所気になる力士がいる。「福島県出身」の玉乃島=写真(NHKテレビから)=だ。東の前頭15枚目といえば、あとにいるのは豊真将だけ。負け越せば十両陥落だ。それが、終わってみれば11勝4敗。あっぱれな成績だ。

番付上位ではなかなか勝ち続けることが難しくなった。が、下位になると強い。というより、この力士の不思議なところだが、勝ち始めると勝ち続け、負け始めると負け続ける。それを業界用語では「ツラ(連)相撲」というらしい。その通りになった。

玉乃島は今や「ベテラン」と言われる存在。だからこそ、大事に、大事に相撲を取ってほしいと思う。なぜかというと、メイのダンナのいとこだからだ。父親は福島県西白河郡泉崎村出身の元ボクサー。そして、義理のオジが元大関清国。東京生まれだが、父親の関係で「福島県出身」になっている。兄も力士だったが、体を壊してやめた。

メイの結婚披露宴に、角界入りしたばかりの兄弟が出席した。大学相撲をやっていたから、デビューは幕下付け出しだった。兄の方が十両へ昇進するかどうかというときだったと思う。会場へ入るときに一緒になった。体の大きさと、鬢付け油の独特のにおいが今も記憶に残っている。

メイのダンナは、大相撲が始まるといとこの応援で熱くなる。当たり前のことだ。それが知らず知らずのうちに伝染して、「玉乃島、勝て!」となる。今場所は大勝ちしたから単純にうれしい。が、来場所も大勝ちしてほしいと思っても、そうなる保証はない。そこが「ツラ相撲」をとる力士の切ないところだ。

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