2016年3月22日火曜日

ハクモクレン開花

 きのう(3月21日)、東京でサクラ(ソメイヨシノ)の開花が発表された。いわきのソメイヨシノは4月4日前後らしいが、早咲きで知られる平の街なかのサクラはすでに満開だ。若い知人がきのう、フェイスブックに写真をアップしていた。
 おとといの春分の日、街を通った。街路樹のハクモクレンが咲きだしていた。ほぼ満開の木もあった=写真。信号待ちをしながら思い出したことがある。去年(2015年)の4月3日に、シャプラニール=市民による海外協力の会のいわき駐在スタッフが、「名前聞いたけど忘れちゃった花が満開です」とハクモクレンの花の写真をフェイスブックに上げていた。

 ハクモクレンの開花は、去年に比べると少し早い。ソメイヨシノはどうだろう。去年、旧小名浜測候所の標本木で確認された開花は4月1日だった。いわきでは、平地(市街)のソメイヨシノが咲きだすころ、山峡(夏井川渓谷)のアカヤシオが咲きだす。

 日曜日に墓参りをしたあと、夏井川渓谷の隠居へ出かけた。庭から双眼鏡で対岸の林をチェックした。アカヤシオ(イワツツジ)の花はなかった。小流れの「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)、キクザキイチゲもまだ土の中で眠っている。ウグイスのさえずりも聞かなかった。歌うまでには春機が発動していないのか、たまたま沈黙していただけなのか。
 
 この20年余の間で3月中にアカヤシオが咲きだしたのは一、二度。最も早かったのは3月20日過ぎ、彼岸の中日に花を見たことがある。今年はまだその気配がない。
 
 花や鳥の生物季節情報はこれまで、ラジオで知ることが多かった。ラジオは双方向のメディアだから、それが可能だった。今やラジオに加えて、フェイスブックやツイッターで知ることが多くなった。東京では2月前半にハクモクレンのつぼみがふくらんだ。フェイスブックで、リアルタイムで知った。1カ月は早いということだった。

 さて、夏井川渓谷の春の祭り(春日様)は、アカヤシオの花が見ごろの4月中旬の日曜日に開かれる。日曜日夕方、帰宅すると渓谷の区長さんから電話がかかってきた。「あした(3月21日)、区の総会を開く……」。予定が詰まっているので欠席するが、春の祭りには参加する旨伝えた。渓谷では、ソメイヨシノではなく、アカヤシオが春の到来を告げる花だ。

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