1月21日に白菜を漬け込んだ。この冬3回目である。正月の松の内に、カミサンのいとこが年始のあいさつを兼ねて2玉を持って来てくれた。
去年(2025年)ももらった。いわきの平地の白菜だが、大きくて締まっている。甘みもある。「また欲しい」。身内を介して催促したのをおぼえていたのだろう。
2回目の白菜漬けが甕(かめ)に残っている。ほんの少しならタッパーに移して甕をきれいにできるが、それにはまだ時間がかかる。
朝、1玉を8つ割りにして干すと、その日の夕方には漬け込む。そう決めているので、晴れて風の弱い日を選ぶ。
いわきの冬は晴れが多い。風も強い。目に見えないほこりが白菜に付くのは避けたい。
毎日が「自由時間」とはいえ、野暮用もある。買い物、自治会の仕事、役所主催の研修会……。
天気と野暮用をにらんでいたら、21日に「すき間時間」ができた。白菜が届いてから2週間後だった。
よし、やるぞ! 朝食後、2玉をそれぞれ8つ割りにして軒下に干す。午後には甕を台所に移してきれいに洗う。
甕に残っていた白菜が3切れあった。産膜酵母にどっぷり浸かっている。これをいったん流水に当ててから水を切り、タッパーに入れて冷蔵庫にしまった。
食べる際には小さめに刻み、キムチの素をまぶして酸味をやわらげる。新しい白菜漬けができるまでのつなぎにはなる。
まずはユズを1個、皮をむいて微塵にした。干しておいたミカンや柿の皮、昆布を用意し、鷹の爪も細かく刻んでおく。
塩は、「伯方(はかた)の塩」がある。それを使おうとしたら、カミサンが「地中海の塩がある」という。
「伯方の塩」は、原産がメキシコかオーストラリアで、日本の海水で溶かして再結晶化させたものだ。
「地中海の天日塩」=写真=はイタリア産で、ベトナムの工場で夾雑物を除去し、さらに日本でもチェックして袋詰めされたものが売られている、とネットにあった。
南フランス・カマルグの天日塩は使ったことがある。同じ地中海でも、こちらは南イタリアのプーリア州でつくられた。
イタリアは国土の形状が長靴にたとえられる。長靴のかかとに当たるところがプーリア州だ。東はアドリア海、南はイオニア海に面している。
海水を塩田に引き込み、太陽と風の力で数カ月かけて乾燥させ、塩の結晶を生成する。それをさらに数カ月天日に干し、洗浄・粉砕・乾燥させて製品化する――。
中粒タイプトとさらさらタイプがあり、わが家の塩は中粒タイプだった。もらいものだという。
舌に1粒のせると、うまみと甘みが感じられた。それがどう白菜に浸透するか。夕方に漬けた白菜は、40時間後の23日朝、上まで水が上がってきたので、重しを1つはずした。
それから2日後の25日朝、1切れを取り出して試食する。白菜は硬い根元も漬かっていて、食べると甘みが広がった。まずまずである。地中海の塩は評判通り漬物に向いていた。