いわき市青少年育成市民会議の支部組織に属している。年に1回、大きな集まりがある。
市青少年育成大会で、今年(2026年)は8月30日午後2時から、市文化センター大ホールで開かれた=写真(大会資料など)。
日曜日である。朝のうちは夏井川渓谷の隠居で土いじりをし、マチに下りて昼食をとったあと、早めに会場の文化センターへ出かけた。すんなり駐車できた。
小・中学生の意見発表と記念講演が行われた。意見発表は子どもたちの生の声に触れるいい機会でもある。
専門家による講演も、自分の考えを整理するうえでは参考になる。今回はNPO法人ビーンズふくしま福島部門長兼こころの相談室事業長七海圭子さんが「不登校・ひきこもり支援から考える地域力向上と青少年育成」と題して話した。
意見発表には5人が登壇した。1人は令和7年度いじめ根絶作文最優秀賞を受賞した小名浜二小6年・小松佐和さん。「いじめをなくすには」と題する受賞作文を朗読した。会場で見かけた保護者は知り合いだった。
残る4人は少年の主張福島県大会出場候補者となった北と南地区の代表各2人で、いずれも中学3年生だ。
北地区は、中央台南中の猪狩早恵さんが「震災を知らない私が伝えたいこと」、藤間中の鈴木和花さんが「皆さんのおじいさんやおばあさんはどんな方ですか?」と題して話した。
南地区は、植田東中の栗澤恋羽(こはね)さんが「社会を生きるために」、田人中の田村優典君が「日々の善行からつなぐ未来」という題で語った。
猪狩さんの話には引き込まれた。以下は、9月4日付のいわき民報に掲載された猪狩さんの発表テキストに拠(よ)る。
猪狩さんは東日本大震災と原発事故から5カ月後の2011年8月に生まれた。当然、震災の記憶も経験もない。
しかし、あの日、何があったのかを学び、考え、行動している。大切な人を失う悲しみを繰り返さないために、自分にできることをしたい、という思いからだ。
2024年元日の能登半島地震をきっかけに、防災士の資格を取った。防災について学ぶ中で「震災の記憶の風化」という課題を知る。
そのなかで語り部の募集が目に留まった。防災士として学んだことや経験を伝えることで、震災の記憶の風化を食い止められるのではないかと考えた猪狩さんは、語り部としても活動するようになった。
猪狩さんが語り部として伝えていることは、「自助」の大切さだという。自分の命は自分で守る、という考え方である。
それを踏まえて、1人ひとりが命を守る力を持つ「明るい社会」のためにできることが3つある、という。1つ目は知ろうとすること、2つ目は実践すること、3つ目は伝えることだ。
猪狩さんは「これからも震災の教訓を学び、次の世代へ語り継いでいく」と締めくくった。
またまた若い人に教えられた、という思いがした。残念なのは聴衆が少なかったことだ。