2025年7月11日金曜日

熱中症警戒アラート

                          
   6月最後の日曜日(29日)。平地の平から夏井川渓谷の隠居へ向かうと、あちこちに「7月の花」が咲いていた。ネムノキである。

沿道では暦が7月に替わると決まってネムノキが満開になる。すると、隠居の庭にあるネジバナも――。7月最初の日曜日(6日)。ねじれたピンクの花がやはり、庭に咲いていた=写真。

東北南部は、梅雨入りが発表されたとたん、真夏のような猛暑が続いている。薄曇りの日でさえジメジメして暑い。扇風機をかけても室温は連日30度を超える。

7月9日には今年(2025年)初めて、福島県に「熱中症警戒アラート」が発表された。

この日は朝9時、区内会の会計さんと2人で地域の事業所を回り、8月末に開かれる地区市民体育祭への協力をお願いする予定でいた。

ところが、突然の熱中症警戒アラートである。予定に入れたからといって、猛烈な炎天下、1時間も歩き回ると体調を崩しかねない。救急車の世話にならないよう、急きょ、会計さんに連絡して一日順延を決めた。

 警戒アラート当日の9日。早朝5時に起きて窓を開けると、すでに空は青い。隣の駐車場に止まっている車は、早くも朝日を反射していた。

 恐ろしい明るさ――。そんな言葉が頭に浮かんだ。そして、「よかった、一日延ばして」とも。

事業所回りを予定していた朝9時台のアラート予報は「厳重警戒」だった。年寄りが外出するような状況ではない。

毎年協賛金のお願いに回っているので経験的にわかるのだが、ちょっとすくんでしまうような日射量だった。

雪国には「雁木(がんぎ)づくりの商店街がある。台湾には建物の1階部分をくり抜き、歩行者が通れるようにした「騎楼(きろう)」がある。

雁木は冬の雪対策だが、夏は日よけにもなるという。騎楼も雨(台風)だけでなく、日よけも兼ねる。

いずれにしても、日よけがあって、風が吹き抜けるスペースが欲しい。家の前にそれがあれば、一日そこで過ごしてもいい。

そう思うくらいの酷暑が続く。実際、9日はべらぼうな暑さになった。外出するなら日傘を、なんてことも考えた。

 さて、一日順延をした10日だが、起きると曇天で、茶の間の室温も30度を割っていた。

朝9時台のアラート予報は、「厳重警戒」よりは1ランク低い「警戒」だ。「警戒」では、運動や激しい作業をする場合、定期的に、そして十分に休息をとる、というのが留意すべきことのようだ。

 風は東から吹いていた。涼風である。しかし、国道を歩きながら事業所を回ると、汗がにじんでくる。ざっと4千歩、1時間。曇天、涼風でもくたくたになった。いや、その程度ですんだ、というべきか。

ルーティンはルーティンとして、自分たちの年齢・体調(というより回復力)を考えれば、一日順延で「大正解」だった。

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