2009年2月9日月曜日

北風吹き荒れる


この週末、インターネットで道に雪がないことを確かめ、ノーマルタイヤで田村市常葉町の実家へ行って来た。

夏井川に沿って阿武隈高地をさかのぼる。いわき市との境の峠を越えて田村郡小野町に入ると、一面の銀世界。道の両側には点々と汚れた雪のかたまりが残っていた。除雪車が出たのだろう。聞けば、冬のアラシになった1月31日にドカ雪が降った。1週間余り前のことである。これだから、早春に車で実家へ行くときにはタイミングが難しい。

ちょうど1年前、中学校の還暦同級会が1泊2日の日程で、磐梯熱海温泉で開かれた。いったんふるさとの神社に集合して祈祷をしてもらうため、前日、列車とバスを乗り継いで実家へ帰った。同級会の翌日は、いわき組数人がワゴン車で駆けつけた同級生の車に便乗して、いわきへ直帰した。

これがマイカーだったら、地元組と一緒に実家へ戻らなくてはならない。それでもよかったのだが、なにか胸騒ぎがした。同級会の翌日、阿武隈高地は大雪に見舞われた。マイカーで行っていたら、チェーンを買って、装着して、と難儀したことだろう。

さて、今年の土曜日(2月7日)午後、車で常葉町内=写真=に入ったあとだ。神社の脇を通り過ぎるときにちらりと見たら、人垣ができていた。1年前の還暦同級会を思い出す。昭和24年生まれ、つまり1年後輩の還暦同級会が行われる、と直感した。祈祷をしてもらったあと、私らがそうしたように磐梯熱海温泉へでも向かうのだろう。いい同級会を!

その翌日のきのう。雪こそ降らなかったものの、阿武隈高地は強風に襲われた。早々と実家を立った。前日とは逆のコースで夏井川に沿って駆け下る。夏井川渓谷の無量庵へ寄ったが、なにかするどころではない。さっさとわが家へ戻った。磐越東線は列車が走っていたものの、ダイヤ通りにはいかないようだった。常磐線は列車の運休が続出した。

阿武隈の山の向こう、田村郡では雪煙が上がった。山のこちら側、いわきの川前では砂煙が上がり、小川町三島の夏井川では水煙が上がった。春の天気は荒れるときつい。

0 件のコメント: