2009年2月13日金曜日

もらいもの


仕事で知り合った人がマンションを引き払うことになった。古着や台所の食器、ベランダのベンチなど、不用品がいっぱい出た。「どうですか」という。あらかた引き取ることにした。自転車も譲り受けた。

古着はいわきのNPO法人「ザ・ピープル」に出せばリサイクルが可能だ。食器も新しくリサイクルカフェを開くので欲しいという人がいる。すぐ、そちらへ回した。

コーヒーミル、かつお節削り器、梅漬け用の甕、いす、自転車タイヤの空気入れ、風呂のかき回し棒、火ばしのほか、かけや、ミニショベル、ハンドスプレー、三本熊手、剪定ばさみといった園芸用具=写真、将棋盤のように厚い鉢物の木の盆、レンガ、アロエの鉢などもあった。

コーヒーミルとかつお節削り器、甕はわが家の台所に収まった。アロエの鉢は軒下に置いた。園芸用具は夏井川渓谷の無量庵へ運んだ。たいていの道具はそろっているのだが、夫婦が野菜と花とばらばらに土いじりをするときがある。だぶってあっても邪魔にはならない。

タイヤの空気入れはとりわけありがたかった。ホームセンターへ買いに行かなくては、と思っていた矢先に、手に入った。ネコ(一輪車)のタイヤの空気が抜けて運搬の用をなさなくなっている。これで、秋に刈ったまま放置してある枯れ草を集めて堆肥枠に入れることができる。車に積んでおけば自転車にも使える。

カネは天下の回り物。飲み屋で酔っぱらいがよく忘れる100円ライターとコウモリ傘も天下の回り物。ライターはすぐ次の人へリレーされ、コウモリ傘はやがて不意の雨のときに生かされる。 生活用具もまたコーディネーターがいれば天下の回り物になる。
要る人と要らない人をどうつなぐか。たまたま今回は要る団体と人がいて、右に左にさばけた。リサイクルビジネスまでいかなくとも、要と不要をつなぐ「情報交差点」があってもいいかな、なんて思った。「ザ・ピープル」はその点、見事に古着活用の道を確立している。

0 件のコメント: