2009年2月20日金曜日

再びいわき公園へ


いわきニュータウン内にある福島県立いわき公園は、福島県内では最大級の規模だという。先日、初めて足を踏み入れた。1回だけではその広さ、全体像がつかめない。カミサンが企画展の準備手伝いで公園内のいわき市暮らしの伝承郷へ通ったのを機に、アッシー君を兼ねて公園を巡った。

公園は暮らしの伝承郷を除き、大きく5つに分けられる。メーンエントランスゾーン、アミューズメントゾーン、遊びのゾーン、スポーツゾーン、そして林間アドベンチャーゾーンだ。林間アドベンチャーゾーンを主に、歩いた。

最初に足を踏み入れたのは谷底の堤を一周するピクニックゾーン。アスファルト舗装の遊歩道が続く。歩きにくい道だということを前に書いた。作業用の軽トラが走っていたから、それも考慮してのことだろう。2回目以降は別の道から林間アドベンチャーゾーンに入った。ピクニックゾーンと違って、遊歩道にはチップが敷き詰められている。心地いい。

谷の上空に架かる「森のわくわく橋」はちょいとスリリングだった。橋の長さ約166メートル。世界で初めて採用された「外ケーブル併用吊り床橋」だという。歩行者専用橋で、林間アドベンチャーゾーン側のニュータウン住人の生活橋にもなっている。強風が吹いていたが、揺れはほとんど感じなかった。耐風安定性に優れている。

林間アドベンチャーゾーンは2つの点で気に入った。ところどころ樹木に名札が付いている。で、クスノキとタブノキ(イヌグス)、ウワミズザクラとイヌザクラの違いが分かった。ムラサキシキブの冬芽、キブシのつぼみも目に焼き付けた。樹木の学習ができる。そして、野鳥の写真も撮れる。これがよかった。

メジロやヤマガラはスズメより小さいから、150ミリ程度のレンズでは米粒程度にしか映らない。はなから撮るのをあきらめていた。ところが、林間アドベンチャーゾーンでは2、3メートル先の木の枝とか草むらに現れる。しかも、すぐには逃げない。シャッターを押すチャンスがある。

留鳥のヤマガラ、冬鳥のジョウビタキの雌、漂鳥のルリビタキの雄=写真=と雌を初めてカメラに収めた。キジバトも至近距離で撮影した。カルガモのように大きい水鳥だけでなく、コゲラやシロハラ、アカハラといった鳥も、満足のいく出来栄えではないが撮ることができた。

冬芽や葉痕、樹肌(皮目=ひもく)などで樹種を調べる。葉が落ちて見通しのよい冬場に野鳥をウオッチングする。テーマを絞って踏み込めば、いわき公園は結構楽しいところだと、認識を新たにした。ついでながら、暮らしの伝承郷の企画展「注がれた愛情――お雛様と子どもの着物展」はあす(2月21日)、開幕する。

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